2-7TDデューストゥーセブントリプルドローはその名の通りドローポーカーの一種です。
ドローポーカーは最も古い歴史あるポーカーの種類だと言われていて、共通カードがないのも大きな特徴となっています。
テキサスホールデムなどの一般的なポーカーとは違い最弱のハンドを作る戦いなので、最も弱いハンドを作ったプレイヤーが勝者となります。
弱いハンドが勝つローボールポーカーの中でも、トップクラスの人気を誇るゲームです。
今回は2-7TD「デューストゥーセブントリプルドロー」の基本ルールと遊び方を詳しく解説します。
2-7TDデューストゥーセブンとは
2-7TDデューストゥーセブンはドローポーカーの中でも大人気のゲームです。
通常のポーカーの役が適応されるのですが、2-7TDでは最も弱いハンドが勝つのが大きな特徴です。
- ロイヤルフラッシュ
- ストレートフラッシュ
- フォーカード
- フルハウス
- フラッシュ
- ストレート
- スリーカード
- ツーペア
- ワンペア
上記のような通常のポーカーなら強いハンドができてしまうと、2-7TDでは勝つのが難しいハンドになります。
ワンペア程度の役でも揃ってしまうと負ける可能性が高いです。ハンドに同じ数字が2枚あるだけでも勝てないため、2-7TDは通常のポーカーよりも難しいゲームです。
2-7TDはミックス方式でプレイされる
基本的に2-7TDはミックス方式でプレイされます。
ミックス方式は数多くあるポーカーの種目を組み合わせて次々とプレイしていく遊び方のことです。
プレイするゲームの数によって「◯ゲームミックス」と呼ばれます。8種類のゲームをプレイするなら8ゲームミックス、10種類のゲームをプレイするなら10ゲームミックスという呼び方です。
ミックスゲームには30種類以上のポーカーゲームがあります。中でも人気が高いゲームがこちらです。
- 2-7TDシングルドロー
- 2-7TDトリプルドロー
- リミットホールデム
- ノーリミッドホールデム
- オマハホールデムハイロー
- ラズ(セブンカードスタッドロー)
- セブンカードスタッドエイトオアベター
- セブンカードスタッドハイ
- ポッドリミットオマハ
- バドゥギポーカー
- 5カードドロー
- クールシュベル
- ドローマハ
- ドローマドゥース
- ドローマドゥーギなど
プレイしたことはなくても聞いたことはあるというゲームが多いのではないでしょうか。
数が多いのですべてのゲームを覚える必要はありません。ただ、ミックスゲームのトーナメントの出場を目指すのであれば、全種類をマスターした方がいいでしょう。
ミックスゲームでプレイされるポーカーゲームは、大きく分けて4種類のポーカーゲームで構成されています。
フロップゲーム | 自分のカードと共通カードで役の完成を目指すゲーム |
スタッドゲーム | 配られたカードの一部をオープンにして勝負するゲーム |
ドローゲーム | 手札を交換して役の完成を目指すゲーム |
複合型ゲーム | 上記3種類のルールが組み合わさったゲーム |
種類が多く様々なルールがあるので難しく見えますが、ルールが似ている・組み合わさっているゲームが多いです。
フロップ・スタッド・ドローを1つずつ覚えたら、残りのゲームのルールは覚えるのに時間はかからないでしょう。
2-7TDはミックスゲームではなく、単体でのトーナメントもあるほど人気があります。
どれからルールを覚えようか迷った時は、2-7TDのような単体でプレイされることもあるゲームから覚えるのがおすすめです。
2-7TDデューストゥーセブンの遊び方
2-7TDでは最初にプレイヤーに手持ちのカードが5枚配られます。ゲームでは不要なカードを交換しながら弱いハンドを目指していきましょう。
不要なカードを捨てた場合は、捨てたカードと同じ枚数を山札から引いて下さい。
手札 | 5枚 |
---|---|
交換するカード | 山札から引く |
5枚のカードで弱いハンドを作る |
1回のプレイの中でチップをベットして勝負への参加を判断するベッティングラウンドは4回、不要なカードを捨てて新しいカードを引くドローは3回あります。
最終ラウンドまで残ったプレイヤーの中で、最も弱いハンドを作った人が勝ちです。
2-7TDは5枚のカードを交換しながら最強のハンドを作る5カードドローの真逆、つまり5枚のカードを交換しながら最弱のハンドを作る遊び方となります。
2-7TDデューストゥーセブンの役
2-7TDはデューストゥーセブンという名前の通り2~7までの弱いカードが重要で、2~7までのカードが含まれるハンドに2-7TD専用の役があります。
通常のポーカーでは弱いハンドが強いハンドと見なされるようになるため、2-7TDの最も強いハンドは「23457」のカードが揃った役「ホイール」です。
勝つために覚えておきたい重要なポイントが3つあります。
- ストレートやフラッシュなどの強いハンドを作らないこと
- Aは1ではなく14となるのでどのカードよりも高くなること
- ペアではない連続しないカードを持つこと
弱いハンドを作ることを意識しながら、ドローラウンドのカードを交換するタイミングでハンドランクを上げるチャンスを狙います。
ざっくりと2-7TDのハンドランクと特徴を見てみましょう。
ハンド | ハンドランク | 特徴 |
7・5・4・3・2 | 最強ハンド | フラッシュでもストレートでもない |
8・6・4・3・2 | とても強い | 低い数字でハンドが構成されている |
K・Q・J・9・8 | 弱い | 高い数字でハンドが構成されている |
2・2・2・2・2 | 最弱ハンド | ペア・スリーカードである |
ハンドの強さが真逆なので、テキサスホールデムなどのプレイではフラッシュやストレートなどの大喜びするシーンが、2-7TDではがっかりに変わるのです。
弱いハンドの完成の参考になるように、役を一覧にしておきます。
2-7TDの役一覧
- 23457
- 23467
- 23567
- 24567
- 23458
- 23468
- 23568
- 23478
- 23578
- 24578
- 23678
- 24678
- 25678
- 35678
- 23459
- 23469
- 23569
- 34569
- 23479
- 23579
- 24579
- 34579
- 23679
- 24679
- 34679
- 25679
- 35679
- 45679
- 23489
- 23589
- 24589
- 34589
- 23689
- 24689
- 25689
- 34689
- 35689
- 45689
- 23789
- 24789
- 25789
- 26789
- 34789
- 35789
- 36789
- 45789
- 46789
①が一番勝てる役で、下に行くにつれて負ける可能性が徐々に高くなっています。
2-7TDの面白さは通常のポーカーとは真逆で「いかに弱いハンドを作るか」という戦略にあるので、まずはルールと一緒に役を覚えて自分なりのプレイスタイルを確立することを目標にしてみましょう。
2-7TDデューストゥーセブンで覚えておきたい用語
2-7TDでは様々なポーカー用語が使われます。
何を言っているのか分からない状態で参加すると混乱してしまうので、よく使われる用語だけでも先に覚えておくのがおすすめです。
覚えておきたい2-7TDの用語はこちらです。
用語 | 意味 |
シングルドロー | カードの交換ができるドローが1回のみ |
トリプルドロー | カードの交換ができるドローが3回ある |
ブラインド | ゲーム開始前に支払う強制ベット |
アンティ | ラウンドごとにベットしなければならないチップ |
スターティングハンド | 最初に配られた5枚のカード |
ベット | チップを賭ける |
オールイン | 手持ちのチップを全て賭ける |
スタンドパット | カードを捨てない(ドローしない) |
パットハンド | カードの交換が必要ない手札 |
コール | 前のプレイヤーが賭けたチップと同額を賭ける |
レイズ | 前のプレイヤーが賭けたチップに上乗せで賭ける |
リレイズ | 前のプレイヤーがレイズしている状況でさらに上乗せしてレイズをする |
フォールド | ゲームから降りる |
ホイール(ナッツ) | 最強の役「23457」 |
リシャッフル | 新たに引くカードの残りが不足しそうな時に今まで捨てられたカードも含めてシャッフルして新たに置く |
ローボール | 弱いハンドが勝つタイプのゲームの総称 |
チェック | チップを賭けずに自分のターンをパスする |
すでにテキサスホールデムやその他のポーカーをプレイしたことがあれば理解しやすいと思います。
2-7TDで分からない用語が出てきた時は、すぐに調べて意味を正確に理解しておいたほうが楽しめますよ。
特にゲームに大きく関係するポジション・アクション・役は外せないので、しっかり覚えてあとはプレイしながら知識を追加していくといいでしょう。
2-7TDデューストゥーセブンのルール
2-7TDはブラインド形式で行われます。
ブラインドとはゲームを始める前に強制ベットをすることで、ブラインドポジションの2人が支払います。スモールブラインドとビックブラインドです。
レイトポジション (後半にベットするポジション) | ディーラーボタン(BTN) | ・他のプレイヤーのアクション後に行動できる ・最も有利なポジション | ・最初にディーラーになる
カットオフ(CO) | ・2番目に有利なポジション | ・ディーラーの1つ手前|
(中盤にベットするポジション) | ミドルポジションMP2 MP3 | MP・比較的後半にベットできる ・参加人数によって人数が変わる | ・6~8番目にベット
(序盤にベットするポジション) | アーリーポジションEP2 EP3 | アンダー・ザ・ガン(UTG)・情報量が少なく不利 | ・3~5番目にベット
ブラインドポジション (ゲーム開始時にベットするポジション) | スモールブラインド(SB) ビッグブラインド(BB) | ・最も不利なポジション | ・最初にベットする2人
ブラインドが置かれたらそのままゲームが開始される場合もあれば、アンティと言ってブラインドよりも少ないチップをプレイヤーが参加費として置かなければいけない場合もあります。
アミューズメントカジノ店やカジノゲームのルールを事前によく確認しておきましょう。
ブラインドやアンティは賞品プールの一部になります。
ベッティングラウンド4回・ドローラウンド3回の流れ
2-7TDでは最初に5枚のカードがプレイヤーに配られます。
その後ベッティングラウンド→ドローラウンドを繰り返し、4回目のベッティングラウンドが終わった時に2人以上プレイヤーが残っていればショーダウンという流れです。
- 各プレイヤーにカードが5枚配られる
- 1回目のベッティングラウンドをビッグブラインドの左のプレイヤーから行う
- 1回目のドローラウンドをボタンの左のプレイヤーから行う
- 2回目のベッティングラウンドをボタンの左のプレイヤーから行う
- 2回目のドローラウンドをボタンの左のプレイヤーから行う
- 3回目のベッティングラウンドをボタンの左のプレイヤーから行う
- 3回目のドローラウンドをボタンの左のプレイヤーから行う
- 4回目のベッティングラウンドをボタンの左のプレイヤーから行う
- 2人以上のプレイヤーが残っている時はショーダウン
ベッティングラウンドではチップを賭ける・ゲームから降りるを判断し、ドローラウンドではカードの交換をする・しないを判断します。
ベッティングラウンドではコール・レイズ・リレイズ・オールイン・フォールドすることが可能です。
コール | 前のプレイヤーと同じ額をベット |
レイズ | 前のプレイヤーのベット額に上乗せしてベット |
リレイズ | 前のプレイヤーがレイズしている状況でさらに上乗せしてレイズをすること |
オールイン | 手持ちのチップを全て賭けること |
フォールド | ゲームを降りて全てのチップを失う |
ドローラウンドではプレイヤーは不要なカードを捨てて、新しいカードを引けます。
ハンドから0枚~5枚のカードを捨てることが可能です。必ず捨てたカードの枚数と同じ枚数のカードを山札から引いて下さい。
カードを捨てずに今のハンドで勝負をする場合は、スタンドパッドを宣言しましょう。
スタンドパッドはカードを捨てないので「あのプレイヤーはすでにハンドが強いのかもしれない」と、他のプレイヤーに大きな衝撃を与えることができる宣言です。
4回目のベッティングラウンドの後に、2人以上のプレイヤーが残っていればショーダウンで手札を公開します。
2-7TDデューストゥーセブンのルールについてのまとめ
2-7TDのルールやゲームの流れはシンプルで、複雑ではありません。
ただ、弱いハンドを作るという部分が通常のポーカーのルールとは逆転しているので、初めてのプレイでは戸惑う人も多いです。慣れればエキサイティングがゲームが楽しめるのでご安心下さい。
2-7TDは最近人気が急上昇しているので、今のうちに戦略やテクニックを磨いておくと有利です。
弱いハンドを作るために今のハンドを良くするカードを引く運だけじゃなく、相手の捨てたカードの枚数なども観察しながら頭脳戦にも持ち込んで楽しんでみて下さい。