日本初のIR開業やアミューズメントカジノの人気によって注目度が急上昇したカジノディーラー。
ゲームをスムーズに進行する・不正を防止するなどの仕事の他にも、プレイヤーや見ている人を盛り上げて楽しませる重要な役割を持っている職業です。
ただ、日本ではまだまだマイナーな職業であり、仕事内容や必要な資格などの情報を知らない人も多いでしょう。
そこで今回はカジノディーラーになるには?ということで、仕事内容・必要な資格・スキル・通える学校について詳しくご紹介します。
カジノディーラーになるのに資格は不要

実はカジノディーラーになるには資格は必須ではありません。
無資格でもルールの理解やカジノの知識があれば、カジノディーラーとして働くことは可能です。ただ、採用されるかどうかは分かりません。
今後、日本ではアミューズメントカジノ・IRカジノは人気が今よりも爆発すると予想されます。
カジノにはたくさんのプレイヤーが娯楽を求めて訪れるため、資格を持っているカジノディーラーが積極的に採用されるでしょう。
本気でカジノディーラーを目指すのであれば、資格を取得することをおすすめします。
カジノディーラー資格認定試験の合格が有利
最近注目されているカジノディーラーの資格が「カジノディーラー資格認定」です。
カジノディーラーズ協会(JCDA/Japan Casino Dealers Association)が、健全なカジノディーラーを育成するために資格を作りました。
その名も「カジノディーラー資格認定試験」です。
資格試験 | カジノディーラー資格認定試験 |
受験資格 | 18歳以上 カジノの知識や技術を勉強した経験がある人 |
試験内容 | ①カジノに関する一般常識と歴史の知識(筆記) ②カジノ英語(面接) ③接客接遇態度(筆記+面接) ④ディーラー技術(各ゲームの実技試験) |
受験料 | 1科目:2,750円(2,200円) 2科目:4,400円(3,300円) 3科目:6,050円(4,400円) 4科目:7,700円(5,500円) 5科目:9,350円(6,600円) 6科目:11,000円 |
開催地 | 東京・大阪 |
過去21回の合格者 | 133名受験→29名合格 |
受験できるのは18歳以上でしっかりとカジノディーラーになるために学習している人です。
受験料は一般試験の方が高いです。カッコ内に記載している安い価格は、認定校の在校生や卒業生の受験に適応される価格となっています。
試験内容の詳細は以下の通りです。
【資格認定試験科目】
①カジノに関する一般常識と歴史に関する知識(筆記)
世界のカジノの現状に関する知識・カジノ・カジノゲームのルールに関する知識・その他カジノに関するエチケット、マナー等の知識②カジノ英語(面接)
カジノ施設内における接客英会話の基本・カジノゲームに関する英会話の基本③接客接遇態度(筆記と面接)
カジノ施設内における接客態度・カジノゲーム中の接客態度・服装、身だしなみに関する常識及びゲーム説明④ディーラー技術(各ゲーム毎の実技試験)
※ 認定校の卒業生は実技試験免除ルーレット、ブラックジャック、ミニバカラ日本カジノスクールは、2005年に「日本カジノディーラーズ協会」の第一号認定校となっており、当スクールの卒業生は④の「ディーラー技術」試験が免除されます。
カジノディーラーズ協会の認定校の卒業生は、履修科目の受験が免除されます。
他にも気になることがたくさんあると思いますが、詳しくは「日本カジノディーラーズ公式サイト」をご確認下さい。
カジノディーラーになるにはスキルが必須

資格がなくてもカジノディーラーとして働くことはできます。
ただ、スキルは絶対に必要です。カジノゲームのルールを理解していることは当たり前ですが、他にも4つの重要なスキルがあるので勉強しておきましょう。
- 素早く正確な計算能力
- 語学力(英語メイン)
- シャッフルリーディング(カード捌き)
- おもてなし精神
素早く正確な計算能力
カジノディーラーになるには素早く正確な計算能力が必要です。
ゲーム中に電卓で計算をする訳にもいかないので、素早く正確に暗算ができなければいけません。計算能力はカジノディーラーにとって最重要と言う人もいるほどです。
カジノゲームでは瞬時の計算が必要になるシーンがたくさんあります。
- ブラックジャックで2.0倍の配当
- バカラでバンカー側の配当が95%
- ルーレットの複雑な計算など
ゲームを進行させながら配当金を素早く正確に計算します。
特にルーレットなどはかなり複雑な計算になるのですが、カジノディーラーが計算ミスをしてしまうとプレイヤーとのトラブルにもなりかねませんよね。
計算能力がないと、結果的にお店の信用を落としてしまうことになるのです。
語学力(英語メイン)
カジノディーラーになるには、今後は語学力も欠かせないスキルになっています。
今までは海外のカジノでディーラーとして働きたいと思っている人以外は、語学力がなくても大きなデメリットになることはありませんでした。
ただ、IRの開業を控えている今は、カジノディーラーにも語学力は必要です。
日本のIRカジノに訪れてゲームに参加する外国人とのコミュニケーションに困らないように、まずは英語から勉強を始めてスキルを磨いておきましょう。
シャッフルリーディング
カジノディーラーになるには、シャッフルリーディングスキルも必要です。
シャッフルリーディングとはカード捌きのことで、単純にカードをシャッフルするだけではなく、複数のシャッフルを使いこなさなければいけません。
例えば大人気カジノゲーム「ポーカー」のシャッフルは大きく分けて4つあります。
- Wash(ワッシュ)
- Riffle(リフル)
- Stripping(ストリッピング)
- Deck Cut(デックカット)
まずはシャッフルの技術よりも種類や動作を覚えなければいけませんね。
カジノディーラーになるとシャッフルをしながら、ブラインド(強制ベット)の計算をしたりディーラボタンを動かしたりと忙しいので、シャッフルリーディングスキルは欠かせません。
おもてなし精神
カジノディーラーになるにはおもてなし精神も必要です。
ゲームの進行も大切な仕事ですが、プレイヤーや見ている人達を楽しませるということもカジノディーラーの大切な仕事のひとつ。
アクションで楽しませたり、励ましや祝福の声かけで満足度を高めるのです。
カジノディーラーのおもてなし精神が高いお店は、リピート率が高い傾向があります。またここで遊びたいと思ってもらえたら大成功です。
海外のカジノでは良いカジノディーラーだと思ったら、チップをくれるプレイヤーもいるそうですよ。
カジノディーラーの養成学校

本気でカジノディーラーを目指すなら、独学よりも学校に通うのがおすすめです。
現在、日本ではカジノディーラー養成学校で有名なのは「日本カジノスクール」。海外のカジノディーラー養成学校を考えている人には、Crescent Schoolをご紹介します。
日本最大級のディーラー養成学校として知られていた「日本カジノ学院」は閉鎖されています。
日本カジノスクール
学校名 | 日本カジノスクール |
場所 | 東京・大阪 |
コース | &コース(ディーラー管理ポジション) カジノディーラー総合コース カジノディーラー専攻コース |
期間 | 短期集中3ヶ月コース 1年コース フリーコース |
定員 | 各コース20名 |
学費 | 42,900円~682,000円 |
公式サイト | https://casinoschool.co.jp/ |
日本カジノスクールは日本カジノディーラー協会の認定校です。
世界で活躍するカジノディーラーを目指して入学する人が多く、卒業生の多くは海外のカジノに就職しているという実績も持っています。
【海外カジノ就職実績】
ヴェネチアン/MGM/マリーナベイ・サンズ/リゾート・ワールド・セントーサ/ゴールドコースト/パー ムス/ゲートウェイカジノ/スカイシティダーウィン/スカイシティワーフ/ナイアガラ フォールズ/ベ ストサンシャイン/インペリアルパシフィック/テニアンダイナスティホテル&カジノ/オカダマニラ/ クラウンプラザホテル・マカオクラブ/シアヌークビル La Vogue Casino and Hotel/パラダイスシ ティ/9&ピクチャーズ/ロイヤルカリビアン(客船) ほか
1月・4月・7月・10月の年4回の開講があるので、自分のタイミングで入校可能です。
希望すれば海外短期留学としてフィリピンに行くこともできます。一部、オンライン受講も可能です。
体験入学や説明会も実施されているので、気になる人はぜひ参加してみて下さい、詳細は日本カジノスクールの公式サイトに掲載されています。
Crescent School
学校名 | Crescent School |
場所 | アメリカ・ラスベガス |
コース | カジノゲームコース |
期間 | 350時間 750時間 |
学費 | こちらで自動計算 |
公式サイト | https://crescent.edu/ |
海外カジノや豪華客船のカジノディーラーになるには、かなり高いスキルが必要になります。
日本のカジノディーラー養成学校でも学べるのですが、ハイレベルなカジノディーラーを目指すのであれば、カジノの本場であるラスベガスで学ぶことが可能です。
カジノディーラーの勉強をしながら、英語も身につけられるメリットもありますよね。
ただ、海外での生活になるので学費の他にも、渡航費や生活費なども考えなければいけません。
カジノディーラーになるには?まとめ
今回は「カジノディーラーになるには?」について解説しました。
2030年のIR開業に向けて、国内でもカジノディーラーの需要は高まると予想されます。今のうちに準備をしておけば、IRのカジノディーラーとして働ける可能性もあるのです。
養成学校を利用した場合は就職の斡旋をしてもらえるので、そのまま有名カジノに就職した人もいます。
カジノディーラーはなりたいと思っているだけではなれないので、まずは勇気を出して学校に問い合わせをするなど1歩を踏み出してみて下さい。