ポーカーにはそれぞれ強さが違う役が10種類あります。
最も強い役がみなさんご存知「ロイヤルフラッシュ」です。5枚の手札の数字が連続し、スート(マーク)が全部揃えば最強のハンドが完成します。
ただ、強い役になればなるほど揃う確率もかなり低くなっていくので簡単ではありません。
今回はポーカーの役の強さや揃う確率をランキングでご紹介します。しっかりとルールを覚えて自分なりの戦略が立てられるようになっておきましょう。
最もメジャーな手札5枚のポーカー(ドローポーカー)のルールで解説します。
ポーカールールの中で一番ポピュラーな「テキサスホールデム」のルールはこちらの記事で確認できます。
ポーカーの役の強さランキング
ポーカーの役を強い順にランキング形式でご紹介します。
- ロイヤルフラッシュ
- ストレートフラッシュ
- フォーカード
- フルハウス
- フラッシュ
- ストレート
- スリーカード
- ツーペア
- ワンペア
- ハイカード
役の強さの解説は最もメジャーな手札5枚のポーカー(ドローポーカー)のルールです。
1位:ロイヤルフラッシュ
ポーカー最強の役はロイヤルフラッシュです。
ロイヤルフラッシュは5枚の手札が以下の2つの条件を満たしている時に完成します。最強ハンドなので、揃う確率もかなり低いです。
完成条件 | 揃う確率 |
---|---|
・数字がA・K・Q・J・10の5連続で揃っている ・スートがすべて揃っている | 0.00015% |
ロイヤルフラッシュの役ではカードの数字がA~10で限定されていて、スートは全て同じでなければいけないため4パターンしか存在しません。
それぞれのスートでのロイヤルフラッシュです。
- ♠A・♠K・♠Q・♠J・♠10
- ♥A・♥K・♥Q・♥J・♥10
- ♣A・♣K・♣Q・♣J・♣10
- ◆A・◆K・◆Q・◆J・◆10
ポーカーのルールにおいて強い数字の上位5枚を同じスートで揃えなければ完成しないので、揃う確率がわずか0.00015%しかないのも納得できます。
ただ、テキサスホールデムのように合計7枚のカードから5枚が選べるルールで、選択肢が多い時は確率は上がります。
簡単に揃う役ではありませんが、揃えばほぼ勝ち確定の最強の役です。
2位:ストレートフラッシュ
ポーカーの役の中で、2番目に強い役がストレートフラッシュです。
ロイヤルフラッシュとは違いストレートフラッシュには数字の決まりがありません。連続する数字・同一スートというルールは同じです。
完成条件 | 揃う確率 |
---|---|
・数字が5連続で揃っている ・スートがすべて揃っている | 0.0014% |
ジョーカーなしで考えて52枚のカードから5枚を選んでストレートフラッシュが揃う確率は、ロイヤルフラッシュの9倍となっています。
強い役なだけあって、まだまだ揃う確率は低いです。
オマハハイローやスタッドハイローなど、ポーカーのルールによっては「A・2・3・4・5」のストレートフラッシュのことを「スティールホイール」と呼ぶことがあります。
3位:フォーカード
3番目に強い役は5枚の手札のうち4枚で同じ数字が揃うフォーカードです。
海外のポーカーではフォーカードではなく、クワッズという呼び方をします。上位2位までの役よりも揃う確率は高いです。
完成条件 | 揃う確率 |
---|---|
4枚が同じ数字で揃っている | 0.024% |
揃っている数字を頭につけて◯のフォーカードと呼びます。
例えば「♠4・♥4・♣4・◆4・◆8」だった場合は、4のフォーカードです。
数字に指定がないので2~Aで4枚揃えば完成です。同じ数字が4枚揃っている役なので、スートは必ず「♠・♥・♣・◆」になります。
4位:フルハウス
ポーカーで4番目に強い役はフルハウスです。
フルハウスは5枚の手札の中で2つの役が完成した状態のことを指します。
完成条件 | 揃う確率 |
---|---|
・スリーカードが完成している ・ワンペアが完成している | 0.14% |
手札の中で2~Aまでの数字が3枚揃うスリーカードと、2枚揃うワンペアが存在する状況です。
例えば「♠7・♥7・♣7・◆J・♥J」なら、赤文字がスリーカード・青文字がワンペアなのでフルハウスとなります。
フルハウスはスリーカード・ワンペアが揃っている状況なので、他の役に繋がりやすいです。
より強い役の完成を狙っていくなどの戦略を取ることもできるので、フルハウスが完成した時点でかなり有利な状況にいると言えるでしょう。
5位:フラッシュ
ポーカーの役で5番目に強いのはフラッシュです。
数字に条件はなく、5枚のカードのスートが「♠・♥・♣・◆」のいずれかで統一されていればフラッシュの完成となります。
ただ、数字が「5・6・7・8・9」のように連続すれば、連続する数字でスートが統一となるのでフラッシュではなくストレートフラッシュです。
完成条件 | 揃う確率 |
---|---|
すべて同じスートで5枚揃っている | 0.2% |
例えば「♠3・♠6・♠8・♠10・♠J」は♠で統一されているのでフラッシュです。
また、手札が「♠8・♠9」で共通カードが「♠6・♠2・◆A」だとすると、あと1枚♠が出ればフラッシュが完成しますよね。
この状態のことをフラッシュドローと言います。
6位:ストレート
ポーカーの役で6番目に強い役はストレートです。
5枚の手札の数字が連続している場合に成立します。連続している数字になっていればいいので、スートに条件はありません。
完成条件 | 揃う確率 |
---|---|
数字が5連続で揃っている | 0.39% |
スートが指定されていないので、ストレートの組み合わせはかなり多いです。
いくつかストレートの例をあげてみましょう。
- ♠4・♥5・♣6・♥7・◆8
- ♥8・♥9・♣10・♠J・◆Q
- ◆10・♣J・◆Q・♥K・♠A
連続した数字であればストレートと見なされます。
3つ目の「◆10・♣J・◆Q・♥K・♠A」のストレートのようにAはKの上の数字として使うこともできれば、「A・2・3・4・5」のように数字の1として使うことも可能です。
ただ、「K・A・2」のように繋ぎの数字としては使えないので気をつけましょう。
7位:スリーカード
ポーカーの役で7番目に強いのはスリーカードです。
海外のポーカーではスリー・オブ・ア・カインドと呼ばれており、5枚の手札のうち3枚が同じ数字で揃った場合に成立します。
完成条件 | 揃う確率 |
---|---|
3枚が同じ数字で揃っている | 2.1% |
フォーカードよりも1枚少ない3枚の数字が揃えば完成の役です。
スートに条件はなく、残っている2枚の手札の条件も一切ないので今までご紹介してきた役よりはかなり揃えやすいと言えます。
それでもまだ2.1%の確率なので簡単に揃うとは思わないで下さい。
もし、スリーカード+ワンペアのフルハウスやフォーカードが揃った場合は、スリーカードよりも強いためフルハウス・フォーカードが優先されます。
8位:ツーペア
ポーカーの役で8番目に強いのは2つのペアが揃うツーペアです。
5枚の手札の中で同じ数字のペアが2組できている状態なので、全部で4枚のカードで役が構成されています。
完成条件 | 揃う確率 |
---|---|
同じ数字のペアが2組できている | 4.8% |
スートの条件も、手札で残っている1枚のカードに関する条件もありません。
例えば「♠7・♥7・◆Q・♣Q・◆3」であれば、7のペアとQのペアが2組できているのでツーペアです。
ポーカーではツーペアの出現率はかなり高く、ワンペアの状態からツーペアを狙うのもそこまで難しくはないので初心者でも有効活用しやすい役と言えます。
最初はワンペア・ツーペアの役をしっかりと意識していきましょう。
9位:ワンペア
ポーカーで最も揃えやすい役だと言われているのがワンペアです。
揃えやすいということは最も弱い役となります。5枚の手札の中で2枚のカードの数字が揃っていればワンペアが成立します。
完成条件 | 揃う確率 |
---|---|
同じ数字のペアが1組できている | 42% |
最初にカードが配られた時点でワンペアが成立している場合は、ポケットベアと言います。
スートや残りの3枚のカードに条件がないので、かなり多くの組み合わせでワンペアを作れます。ただ、ワンペアよりも強い役が揃っている場合はワンペアは無効になります。
ツーペア・スリーカード・フルハウスなどの役の方が強いからです。
10位:ハイカード
厳密にいうとハイカードはポーカーの役ではありません。
ワンペアやフラッシュなどのようにポーカーの手札の表現に使われている言葉ですが、今までご紹介した役が何も揃っていないことをハイカードと呼ぶのです。
つまり「役が何もない」状態となり、最も弱いと言えます。
基本的にハイカードは負けですが、運良く相手プレイヤーもハイカードだった場合はランクが高い数字を持っていたプレイヤーが勝ちです。
【数字ランク】
強い:A・K・Q・J・10・9・8・7・6・5・4・3・2:弱い
ハイカードが揃う確率は50%なので、カードを交換しないと役が揃いません。
ハイカードのプレイヤーは、基本的に相手からベットされた時はフォールドすることが多いです。
同じ役が揃った時のルールは?
ポーカーでは同じ役が揃うことも珍しくはないです。
そんな時は数字のランクを見て勝ち負けを決めます。「強い:A・K・Q・J・10・9・8・7・6・5・4・3・2:弱い」のランクの中で、高いランクの数字を持っていた方が勝ちです。
例えばAさんとBさんが以下のようなハンドになったとします。
Aさん | Bさん |
---|---|
♠Q・♥Q・◆7・♠7・♥3 | ♠7・♣7・♥5・◆5・♠3 |
AさんもBさんもツーペアができていますが、数字ランクが違います。
AさんのQ・Qの方がBさんの7・7よりも強いので、今回はお互いにツーペアですがAさんの勝利です。
もし、始めのペアの数字が同じだった場合は、次のペアの数字で勝敗を決めます。
Aさん | Bさん |
---|---|
♠Q・♥Q・◆7・♠7・♥3 | ♠Q・♣Q・♥8・◆8・♠3 |
Aさんの7・7よりも、Bさんの8・8の方がランクが高いのでBさんの勝利です。
同じ役が揃った時は数字の強さで勝敗を決めると覚えておきましょう。
ポーカーのハンドランクのルールのまとめ
ポーカーの10種類のハンドランクをご紹介しました。
最初に役を覚える時は役の一覧表や役を表示させたスマホなどの画面を近くに置いて、確認しながら練習ゲームを繰り返しプレイしてみて下さい。
なかなか覚えられない人はまずはポイントを抑えて覚えましょう。
- 数字はAが最も強い
- ツーペアよりスリーカードが強い
- ストレートよりフラッシュが強い
- フラッシュよりフルハウスが強い
- 最強はロイヤルフラッシュ
難しいことはないので落ち着いて覚えていくのがポイント。役をマスターできれば、色々な種類のポーカーに挑戦できるので、より楽しみが広がります。
オンラインゲームなどで戦いながら役やルールを覚えるとスムーズですよ。