ポーカーの勉強をする時は順番に進めていくと効率的です。
なんとなく気になった動画を再生したり検索をしてヒットした解説サイトを読んでみたり、ただやみくもに出会った情報から勉強をするのはおすすめできません。
バラバラな順番で知識を入れても、理解できない部分が出てきてしまうからです。
今回はできるだけ早く、でも効率的にポーカーの勉強をする順番「ロードマップ」を解説します。
順番①ポーカーの基本ルールを勉強しよう
ポーカーの勉強の順番で最初に来るのは当然「基本ルールの理解」です。
ゲームアプリでプレイできるポーカーもアミューズメントカジノでプレイするポーカーも、最近はテキサスホールデムがメインになっています。
テキサスホールデムは各プレイヤーに配布される2枚のスターティングハンドと、ボードで開かれる5枚のコミュニティカードの合計7枚から5枚を選択して役を作るゲームです。
簡単に流れを見てみましょう。
- 配られた2枚のカードを見て参加または降りるかを決める
- 参加者のアクションが決まったら場に3枚のカードが配られる
- 場と自分のカードで役ができるかを見てベットまたはレイズを決める(降りるのも可能)
- まだ参加者がいれば場に4枚目のカードが配られる
- 場と自分のカードで役ができるかを見てベットまたはレイズを決める(降りるのも可能)
- まだ参加者がいれば場に5枚目のカードが配られる
- 場と自分のカードで役ができるかを見てベットまたはレイズを決める(降りるのも可能)
- 全員ゲームを続けていればショーダウンで手札を見せる
- 勝敗の判断をする
参加者が残っている時は同じ動きの繰り返しです。
かなりシンプルなルールではあるのですが、基本のルールはとても大切なので1番最初にしっかりと勉強をして理解してから次の勉強へ進みましょう。
ルールと一緒にポーカーの用語を覚えておくと今後の勉強がスムーズです。
役を覚える
ポーカーには10種類の役があります。
それぞれの役の強さや揃えるカードを勉強しておかなければ、手持ちのカードと場のカードを見て役を作っていくことができないのでポーカーでは遊べません。
ハイカード | どの役も揃っていないバラバラの状態 |
ワンペア | 同じ数字が揃ったペアが1組 |
ツーペア | 同じ数字が揃ったペアが2組 |
スリーカード | 同じ数字が揃ったペアが3組 |
ストレート | 5枚のカードの数字が連続して揃っている |
フラッシュ | 5枚のカードが1種類のスート(マーク)で揃っている |
フルハウス | ワンペア+スリーカード |
フォーカード | 同じ数字のカードが4枚揃っている |
ストレートフラッシュ | 同一スートで5枚のカードの数字が連続している |
ロイヤルストレートフラッシュ | 同一スートで10・J・Q・K・Aの5枚が揃っている |
1番上のハイカードが最も弱く、1番下のロイヤルストレートフラッシュが最も強い役です。
手持ちと場のカードから自分で役の判断ができるように、10種類の役の揃え方と強さはしっかり勉強して覚えておいて下さい。
もうすぐこの役が完成しそう!という時、確率を勉強しておけばどのように戦うか判断しやすくなります。
ポーカーの勉強の順番②で確率や戦略について解説するので、まずはここまでで基本のルールと役を完璧に覚えた状態にして先に進んでください。
スートとは♥♦♠♣のマークのことです。例えばストレートフラッシュだと以下の通りになります。
「♥5・♥6・♥7・♥8・♥9」:同一スートで5枚のカードの数字が連続している
順番②確率や戦略を勉強しよう
ルールと役がマスターできたら、次は確率や戦略の勉強をしていきましょう。
ポーカーは100%運で勝負するゲームだというプレイヤーもいますが、確率・勝率・期待値などの数字を意識して戦略を練っている人の方が勝ちやすい傾向があります。
確率や勝率などの計算が苦手な場合は無料の計算ツールを利用すると便利です。
確率を把握する
ポーカーに関係する事柄の確率の把握も勉強のひとつです。
関係がある事柄と言ってもたくさんあるので、ここでは勉強しておくと便利な確率だけご紹介します。興味がある確率計算があればぜひやってみて下さい。
- 10種類の役が完成する確率
- スターティングハンド(配られる2枚のカード)の確率
- リバー(場の5枚目のカード)までにワンペアができる確率
- フロップ(場のカード3枚目)でワンペアができる確率
- プロップでツーペアがフルハウスになる確率
- コネクター(連続した2つの数字)でフロップストレートが完成する確率
- スーテッド(最初の2枚のカードが同じマーク)でフロップフラッシュが完成する確率
- フラッシュドロー(同じマークが4枚揃っている)がフラッシュになる確率など
確率の数字までははっきり覚えていなくてもなんとなく覚えていれば、今の手札からこの役を狙いたいけどリスクを避けて攻めるならこの役を狙おうなどの戦略が立てられます。
次の場のカードに何が来たかによって、戦略を変えることだってできるのです。
確率の部分まで勉強が進んでくるとポーカー用語もどんどん出てくるので、何のことか分からないという時はもう一度順番①に戻って復習しておきましょう。
プリフロップ戦略を覚える
ポーカーでは最初に2枚のカードが配られます。
2枚のカードが配られた後に場のカード(コミュニティカード)がまだ1枚もない状態で実施するベッティングラウンドのことをプリフロップと言います。
要するにポーカーで1番最初に行うベッティングのことです。
- コール
- レイズ
- フォールド
2枚の手札が弱かった時は基本的にフォールドで降ります。
反対に2枚の手札が強い場合はコールまたはレイズをアクションしますが、状況によって戦略が変わってくるのでどちらを選べば正解というのはありません。
ただ、アクションはポジションによって判断が変わり、各プレイヤーの思惑の交差も激しいです。
ポジションだけじゃなくスターティングハンドの勝率や参加人数も参考にしながら、プリフロップ戦略を考えるスキルを身につけておきましょう。
順番③利益を追求するプレイを勉強しよう
ルールを覚えて確率や勝率なのも把握できるようになったら、最終仕上げに入ります。
勉強の順番③は利益を追求するプレイを勉強することです。もちろん今までの勉強内容も利益に繋がるのですが、利益を徹底的に追及するならより深く勉強すべきです。
勉強したいことはいくつもありますが、まずは3つの内容を深堀しておきましょう。
適切なベットを考える
ベットサイズはポーカーの勝率に大きく関わる重要な決断です。
ポーカーのベットを大きく分けると「バリューベッド」と「ブラフベット」の2種類に分けられます。
バリューベッド | 勝っている時にするベット |
ブラフベッド | 負けている時にするベット |
自分が勝っている時により多くのチップを稼ぐためにバリューベットをします。相手がコールをすれば思惑通り多くのチップを獲得することができます。
自分が負けているならブラフベットで嘘をついて、相手のフォールドを狙います。
ただ、ポーカーでは常に状況が変化するため、自分のハンドが勝っている・負けているかの判断も難しい局面になることも珍しくはありません。
余裕がある時にベットについても詳しく勉強しておきましょう。
- バリューベット
- ブラフベット
- コンテニューションベット
- ブロックベット
- プロテクションベット
- ドンクベット
状況によっては適さないベットもあります。
間違ったベットの判断をするとせっかく勝てる可能性があった勝負でも、負けに変わってしまい残念な結果になる可能性があるので注意して下さい。
ブラフやアジャストを勉強する
ブラフはベットでも解説したように嘘・ダマシのことです。
自分の方が弱いカードを持っていると予想する場面で、大きなベットをして強いと思わせて相手をフォールドさせる手法のことをブラフと言います。
アジャストは相手の動きから戦略を見破り、適応して対向策を取ることです。
プレイスタイル | 取引スタイル | 特徴 |
ルースアグレッシブ | 積極的にゲームに参加して行動をおこすタイプ (スキルが高くないとできない) | ・レイズやリレイズが多い ・場を大きく荒らす傾向がある |
ルースパッシブ | 積極的に参加するがベットやレイズをせずにコールを追う (上級者にカモにされやすい) | ・受け身の参加スタイル ・最高利益が狙いやすい |
タイトアグレッシブ | 手持ちのカードが強い時だけ参加し勝てる時に攻めるタイプ (初心者に推奨されるスタイル) | ・対応が難しいプレイヤー ・ポストフロップでは積極的に攻めていく |
タイトパッシブ | 手持ちのカードが強くても自分からあまり行動せずにコールで追いかける (強さが表面化しにくい) | ・臆病なプレイヤー ・ポストフロップではパッシブ |
コールを追うとは前の人と同額のチップをベットすることです。
レイズは前の人のベット額に上乗せすることで、リレイズは前の人がレイズをした状態で自分がさらに上乗せをしてベットをすることを言います。
パッシブは攻めのスタイルではないので大きな利益が期待できないため、テーブルの状況に応じてルースアグレッシブとタイトアグレッシブを使っていくのがおすすめです。
ブラフ・アジャストを勉強して適応できるようになっておきましょう。
GTO戦略を活用する
ポーカーではよく耳にする「GTO戦略」も勉強をする時に避けては通れません。
GTO戦略とは相手に搾取されないようにその時の最適なアクションを選択し、弱点を見せずに相手の手札や状況に関係なく最適にプレイすることです。
例えばじゃんけんの時に毎回出す手を変えるのもGTO戦略のひとつと言えます。
ポーカーのGTO戦略では相手が持ち得るハンドの組み合わせを示したハンドレンジ表を活用するのですが、その都度探すのは面倒なのでGTO戦略ツールやアプリを使って簡単に確認できるようにしておきましょう。
ツールを使えば「レイズ・コール・フォールド」からその時の状況に最適なアクションを判断できるので、慣れないうちでもGTO戦略が活用しやすいです。
意外と今まで間違った判断をしていたんだなと気づかされるケースも多いので、繰り返し活用してみて下さい。
GTO戦略を使えば長期的な目で見ると、負けにくくなると言われています。
ツールは無料で使えるものもあれば有料プランを契約しなければいけないものもあるので、サービス内容や料金をよく確認してから利用して下さい。
ポーカーの勉強の順番のまとめ
ポーカーで早く効率よく強くなるためには順番に勉強して知識をつけていくべきです。
時間はかかるかもしれませんが勝率を上げるために必要な知識が順番に頭に入るので、最終的にはプラスに持っていくことができるでしょう。
- ポーカーの基本ルールを勉強しよう
- 役を覚えよう
- 確率を把握する
- プリフロップ戦略を覚える
- 適切なベットを考える
- ブラフやアジャストを勉強する
- GTO戦略を活用する
他にも細かく分けると勉強したいことはたくさんありますが、絶対に抑えたいポイントから攻めましょう。
余裕があれば精神的な面に関係するメンタルタフネスを勉強したり、今回は登場していない戦略なども勉強して豊富な知識を持っておくとアジャストしやすくなり勝率も上げられます。
1日に30分でもいいので、順番通りに勉強を進めてみて下さい。