日本初のカジノはいつ解禁?IRの開業スケジュールは?

日本初のカジノはいつ解禁?のアイキャッチ

日本では金銭を賭けたカジノは賭博罪となり、摘発の対象になってしまいます。

ただ、現在建設が進められているIR施設内のカジノであれば、海外のカジノと同じように金銭を賭けてゲームを楽しんでも違法にはならないことが決定されました。

多くの人が期待しているIRですが、いつから利用できるのか現在の状況はどうなのか不透明な部分が多いです。

そこで今回は「日本初のカジノはいつ解禁になるのか」「IRの開業スケジュールはどうなっているのか」を徹底的に調べてみました。

IRについての詳しい解説は以下の記事を参考にして下さい。

目次

日本初のカジノは大阪IRに決定!

日本初のカジノは大阪IRに決定!

IRの建設計画が発表されてから、多くの都道府県が候補地として立候補していました。

ただ、正式にIR誘致の候補地として手を挙げる意思を表明するには、2021年10月1日~2022年4月28日の間に「IR誘致計画書」を作成して国へ提出しなければいけませんでした。

最終的にIR誘致の候補地に残ったのは「大阪」と「長崎」の2県です。

大阪夢洲(ゆめしま)
長崎ハウステンボス

ただ、長崎には資金調達の見通しが立っていなかったことや、ハウステンボスの売買予約契約が失効していることから基準を満たしていないと判断され非承認となっています。

2024年には長崎のIR誘致計画の続行は難しいとして、再申請をしない意向を表明しています。

最終的に日本初のカジノが誕生するのは大阪市にある「夢洲」に決定したのです。大阪ベイエリアにある人工島で、万博博覧会の会場としても有名になっています。

  • 市内で発生した建設土砂などを利用して作られた約390haの人工島
  • 世界各国の主要港とを結ぶ国内屈指のコンテナターミナルを完備
  • 関西イノベーション国際戦略総合特区に指定されている
  • 空港やUSJとのアクセスも抜群
  • 大きな敷地が空いているので今後の活用が期待される

夢洲はIR誘致が決定する前は世界各国との荷物の運搬以外には目立った活用がされていませんでした。

よって「負の遺産」とも呼ばれていましたが、カジノ・ホテル・会議場などを含んだIRが建設されることで、国内のみならず世界各国からの集客が期待されています。

国内からの集客予想約1,400万人/年
海外からの集客予想約600万人/年

年間利用者の予想は2,000万人で、そのうち70%が国内からの利用者です。

IRや周辺施設の年間の収益予想も1兆円を超えていることから、地域の活性化や雇用の拡大に大きな期待が寄せられています。

IR候補地の詳細と現状については以下の記事で詳しく解説しています。

大阪IR誘致のこれまでの経緯

日本でもカジノを含むIRを建設しようという動きが出たのは2019年頃でした。

当たり前ですが最初から大阪にIRを作ろうと提案された訳ではありません。5年という長い時間をかけて計画・検討を実施して、慎重に決定されました。

日付内容
2019年11月IR建設の方針案が公表される
2019年12月IR誘致の募集要項が公表される
2020年3月方針案と募集要項の修正が行われる
2021年3月方針案が決定・募集要項が再度修正される
2021年7月提案審査書類の受付が開始
2021年9月IR事業者の選定を実施
2023年12月液状化対策工事開始
2024年4月国が大阪のIR誘致計画を認定
2024年10月準備工事開始

新型コロナウイルスの流行による計画の遅れも影響しています。

現在は、準備工事を行っている段階です。時間のかかり方を見ると「一体いつになったらカジノが開業するのだろう」と疑問に思う人がいるのもおかしくありません。

カジノ単体での開業ではなくIRとしての開業なので、建設にはまだまだ時間がかかりそうです。

IR開業・カジノ解禁までの今後のスケジュール

IR開業・カジノ解禁までの今後のスケジュール

現在、準備工事が進められている大阪IR。

予定では2029年に開業するスケジュールが組まれていました。でも、2025年4月13日~2025年10月13日までの6ヶ月間、EXPO2025万博博覧会が開催されるため延期されています。

万博博覧会の開催中の騒音や観客へのリスクを考慮して、工事内容を変更したためです。

スケジュール内容
2025年春頃IR施設の建設開始
2030年秋頃大阪IR開業

予定より1年の延期となり2030年秋頃にIRが開業する予定です。

夢洲は人工島であることから工事を進めるにあたり、土壌汚染や液状化が心配されています。工事を開始した後で、何らかの問題が発生する可能性もあるでしょう。

よって、明確にいつ開業ですとは今の段階では言えないということです。

それでもIRやカジノの完成に期待を寄せている人達のために急ピッチで安全に工事が進められるように、大阪府は技術力の高い事業者を厳選しました。

【大阪IRの事業者一覧】

◆中核株主(2社)

合同会社日本MGMリゾーツ
オリックス株式会社

◆関西地元企業を中心とする少数株主(22社)

岩谷産業株式会社
大阪瓦斯株式会社
株式会社大林組
関西電力株式会社
近鉄グループホールディングス株式会社
京阪ホールディングス株式会社
サントリーホールディングス株式会社
株式会社JTB
ダイキン工業株式会社
大成建設株式会社
大和ハウス工業株式会社
株式会社竹中工務店
南海電気鉄道株式会社
西日本電信電話株式会社
西日本旅客鉄道株式会社
NIPPONEXPRESSホールディングス株式会社
パナソニックホールディングス株式会社
阪急阪神不動産株式会社
阪和興業株式会社
丸一鋼管株式会社
三菱電機株式会社
レンゴー株式会社

みなさんも知っている事業者の名前がいくつもあるはずです。

IRの開業予定は2030年に延びてしまいましたが、それでもあと5年。日本でもカジノが解禁されるという念願が叶うので、焦れったいですが完成を待ちましょう。

他の候補地のカジノ開業スケジュールは?

大阪以外にもIR誘致の候補地はいくつもありました。

カジノ法案によると日本ではIR施設は現在のところ全国に3ヶ所までは認められているので、建設が進められている大阪IRの他にあと2ヶ所で建設が可能です。

他の候補地のカジノ開業はいつなのかという疑問も出ていますが、スケジュールの見通しは立っていません。

  • IR誘致条件の基準を満たす場所がない
  • コロナの関係で事業が衰退したりと協力できる事業者の確保が難しくなった
  • 出資や融資など資金調達の面で話が進まない
  • 建設予定地の土地に問題を抱えている
  • 市民や議員からの賛成が得られない
  • 却下された後で再審査を請求する余裕がない

上記のような様々な理由があって、各都道府県はIR誘致を諦める場合が多いです。

有力視されていた長崎のハウステンボスでさえも、長崎県がIR誘致計画に終止符を打つことを発表したため、カジノ開業のスケジュールは白紙になりました。

愛知県や静岡県もカジノ・IR開業は難しいとして撤退しています。

2025年現在、IRが開業してカジノができる可能性が残っているのは、わずか2県です。

東京お台場ベイエリア
沖縄海洋博公園

ただ、コロナにより計画の進行が一時中止されて以降、大きな動きはありません。

何のスケジュールも発表されていないので、いつIR計画が再開されるのか・いつIRが開業する予定なのかなどは、一切分からない状態となっています。

当面の間は大阪IRのカジノだけとなる可能性が高いです。

カジノのテーブルやマシンの設置台数予定は?

カジノのテーブルやマシンの設置台数予定は?

カジノの開業スケジュールと同じくらい注目されているのが、カジノ施設の中身です。

どのくらいの数のカジノテーブルが設置されるのか、スロットマシンなどの電子賭博機は何台くらい設置されるのか気になりますよね。

最初に開業する大阪IRではスロットなどの電子賭博機の設置台数が桁外れになっています。

カジノテーブル470台
電子賭博機6400台

ポーカー・バカラ・ブラックジャックなどが遊べるカジノテーブルの台数が470台に対して、スロットマシンなどの電子賭博機は6400台です。

多くの集客を見込んでの台数だと考えられますが、他国のIRと比較しても数が多いことがわかります。

テーブル電子賭博機
大阪IR470台6400台
マリーナベイサンズ600台2300台~2500台
リゾートワールドセントーサ550台2400台~2500台
ベネチアンマカオ630台1120台
ベラージオラスベガス148台1415台
アンコールボストンハーバー185台2700台

他国のIRのカジノは基本的に、カジノテーブルの台数が日本よりも多いです。

ただ、日本のIRのカジノはスロットマシンなどの電子賭博機の設置台数が他国のIRよりも圧倒的に多い数になっています。最も少ないベネチアンマカオとの差は5280台です。

スロットマシンが6400台も並ぶ光景はぜひ見てみたいと興味を引きつけられますね。

ただ、ポーカーやブラックジャックなどのテーブルゲームよりも、スロットマシンなどの電子賭博機はギャンブル依存症のリスクが高いと言われています。

日本のギャンブル依存症治療のセンター的存在である国立病院機構久里浜医療センターの松下幸生院長は「電子ゲーム(賭博)機は認知のゆがみを招く仕掛けがあり、最も依存性が高い」と指摘しています(7日、都内の講演)。大阪のカジノは世界でいちばん危険なカジノになりかねません。

出典:日本共産党・しんぶん赤旗

審査機関はこの設置台数の提案に対して、ギャンブル依存症への具体的な対策は必要としながらも、却下せずに是認しています。

もしかすると今後変更される可能性もありますが、現在は上記の設置台数でカジノが開業する予定です。

世界で最も電子賭博機の設置台数が多いIRになりそうですが、ギャンブル依存症に陥らないためにも利用する私達がしっかりと自己管理をすることが重要になりそうですね。

日本のIRカジノの開業日はまだ確定していない

日本のIRはまだ建設工事開始前ということもあり、カジノ開業日も確定していません。

ただ、2030年秋頃とは発表されているので、あと5年待てばついに合法的に国内で金銭を賭けた本格的なカジノゲームが楽しめるようになるでしょう。

今のところ大阪以外の候補地でのIR開業スケジュールは一切出ていません。

ニュースなどで取り上げられていないだけで水面下では話が進んでいる可能性もあるので、いつ状況が変わってもおかしくない状態です。

今後もIRに関する発表にアンテナを張っておきましょう。

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この記事を書いた人

アドオンAYUMI たらればポーカー公式ライター

アミューズメントポーカー歴1年目の駆け出し。コーリングステーションを脱しきれていないのが最近の悩み。心理とハンドを読めるように特訓中です!

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