IRの候補地は?日本のカジノ開業の有力候補地と現在の進行状況

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大阪IRが2030年に開業予定することは大きな話題になっています。

でも、IR法案によると現在の日本には最大3ヶ所までのIR施設の建設が許可されているため、残りの2ヶ所がどこになるのか気になっている人も多いようです。

  • IRの候補地に立候補しているのはどこ?
  • IRの候補地に名前が上がったけど断念したのはどこ?
  • 現在のIRの誘致状況はどうなっているの?

カジノゲームのファンとしては、すぐアクセスできる場所にIRができれば嬉しいですよね。

そこで今回は日本のIRの有力候補地や誘致状況を調べてみました。また、IRの建設候補地に立候補したものの、様々な要因から却下された場所もご紹介します。

IRについての詳細は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にして下さい。

目次

日本初のIRカジノの建設地に決定したのは大阪

日本初のIRカジノの建設地に決定したのは大阪

日本初のカジノができるのは大阪IRに決定しています。

大阪市の西側に位置する大阪ベイエリアにある「夢洲(ゆめしま)」が日本初のIRの舞台です。2025年に万博博覧会が開催される地としても有名ですね。

住所大阪府大阪市此花区夢洲中1丁目
アクセス大阪メトロ中央線「夢洲駅」

万博博覧会のためにコスモスクエア駅から延伸した夢洲駅が作られました。

大阪IRが開業する時にはしっかりとしたアクセスも確保されているので、観光客だけではなく日本居住者の遠方からの訪問もスムーズです。

日本のIR計画の指導は2018年。多くの都道府県がカジノの候補地として立候補していました。

  • 東京都
  • 大阪府
  • 神奈川県
  • 長崎県
  • 沖縄県
  • 和歌山県
  • 千葉県
  • 北海道など

ただ、候補地として正式に立候補するには2021年10月1日~2022年4月28日までに「IR誘致計画書」を作成して国へ提出する必要がありました。

よって、2025年現在、新たに候補地として名を上げることはできないのです。

IR法案ではしばらくの間はIR施設は全国に3ヶ所までと決定されているので、すでに決定している大阪IRを除いてあと2ヶ所のIR施設の建設ができます。

今後、IR施設を建設する場合は、候補地の中から選ばれることになるでしょう。

ライバル候補地「長崎県」のIR誘致は厳しい状況

ライバル候補地「長崎県」のIR誘致は厳しい状況

大阪IRが決定する前に選択肢として残っていたのが長崎県でした。

長崎のテーマパークとして人気の「ハウステンボス」をIR誘致の候補地として上げていたのです。2022年4月にいち早くIR候補地として名を上げたのが長崎県でした。

ハウステンボスをIR候補地に上げた長崎県は、以下のような強みを主張しています。

  • 中国や韓国などのアジア圏の観光客の集客に強い
  • ハウステンボスへのアクセスがすでに整備されている
  • 九州への観光が増加し、長崎周辺の地域の活性化にも繋がる

IR誘致計画では初期投資4383億円、年間利用者は約840万人を想定していました。

長崎県を含む九州には多くの観光地があることから、IRが開業すればより多くの集客が見込めるという計画だったのです。アジア圏からのアクセスがいいのもポイントでした。

でも、長崎がIR誘致の候補地として承認されるには、かなり高いハードルがあったのです。

長崎がIR候補地として認められなかった理由

様々な強みがありIR候補地として有力だと思われた長崎県。

結果的にはいち早く候補地として手を上げた長崎ではなく大阪が選ばれることになったのですが、長崎が落とされてしまったのには明確な理由がありました。

  • 資金調達の見通しがしっかりと立っていない
  • 投資家を優先する事業計画だった
  • ハウステンボスの売買予約契約が失効している
  • 集めた融資の意向表明書の一部が失効している
  • アジア圏にはすでにマカオやシンガポールに大きなカジノがある

上記の理由から、IR整備法に基づく基本方針が要求する基準を満たした計画とは言えないと判断されました。

資金調達の問題は完全にクリアにしていないとIR誘致の候補地としての承認は難しいので、長崎県が承認される可能性はかなり低かったのです。

2024年に長崎のIR誘致計画は終了同然に!

IR誘致の候補地として不承認を受けた後、長崎県は再申請をするかは発表していませんでした。

でも、2024年3月13日に「再申請をしたとしても、却下される可能性が非常に高い」という判断で、不承認への不服審査請求は行わないことを発表しました。

国が不認定としたハウステンボスへのカジノを含む統合型リゾート「IR」の整備計画について県は国に不服を申し立てる「行政不服審査請求」を見送ると明かしました。

再申請については、「多大なコストや労力、時間がかかること」や、「審査委員会の裁量が大きいこと」などから、「現行の制度では、地方へのIR誘致に再チャレンジするのは相当程度ハードルが高い」との見解を示しました。

出典:ncc

IR計画でコミットメントレター(融資に関する意向表明書)を集めたIR事業者「KYUSHUリゾーツジャパン」の社長が、再審査を行う考えはないと発言したことも再チャレンジをやめた大きな理由です。

長崎県はIR誘致ではなく、観光地や文化遺産などを活かして地域の活性化を目指すと発表しました。

よって、長崎のIR誘致計画には終止符が打たれたと判断できるでしょう。

【2025年】IR誘致の候補地の進行状況

【2025年】IR誘致の候補地の進行状況

2025年現在のIR誘致の候補地は4都道府県です。

  • 東京都
  • 愛知県
  • 静岡県
  • 沖縄県

候補地として名前は上がっているのですが、計画が止まっている県や断念した県もあるようです。

現在、IR誘致の状況がどのようになっているのか各県の進行状況を調べてみました。今後も新しい情報が入ればその都度お伝えします。

【一時中止】東京都:お台場ベイエリア

メリット・羽田空港から近くアクセスがいい
・空港が近いので国内外からの集客が見込める
・交通インフラが整備されている
・IRにより観光客の滞在が伸びる期待ができる
現在の状況コロナにより一時中止

日本の首都「東京」にもIR誘致の候補地があります。

もしお台場にIRが開業すれば、年間の経済効果は数千億~数兆円の予想です。マカオやシンガポールを超える経済効果があると言われています。

東京都のお台場はカジノをメインとしないIR施設の建設を目指しています。

IRを含めてエリアを4つに分けることで、ファミリー層も利用できるIRを計画しているようです。ベイエリアという立地を活かして、水辺の活用も検討されています。

  • IR、MICE(会議所・展示場など)
  • 自転車道
  • 商業施設
  • 水辺の利用

IRや周辺施設が完成すれば、国内外から幅広い年齢層の人が集まりそうですね。

ただ、新型コロナウイルスが日本にも入ってきてからは、感染症対策を優先させるという理由でIR誘致計画は一時的に停止されている状況です。

今後何らかの動きがある可能性は大いに期待できますが、現在は新しい情報はありません。

【断念】愛知県:金城ふ頭

メリット・名古屋から電車で30分の好立地
・空港が近いので国内外からの集客が見込める
・交通インフラが整備されている
・居住者がなく誘致が行いやすい
現在の状況コロナにより一時中止→断念

愛知県は常滑市の中部国際空港周辺を候補地として計画していました。

セントレア空港がすぐ近くにあるので、海外観光客のアクセスは抜群のエリアです。金城ふ頭には居住している人は現在はいません。

愛知県と常滑市は未来都市を目指す「あいち・とこなめスーパーシティ構想」にIRを盛り込む計画を立てました。

  • 国際会議場や見本市などのMICEの誘致
  • 自動運転などの最先端技術の社会実装
  • AIの活用
  • 空飛ぶ車やドローンの実用化促進など

現実的ではない内容も含まれた計画ですが、IR誘致によってさらに活性化に拍車をかける予定だったのです。

ただ、東京都と同じく新型コロナウイルスによって計画が一時的に中止されました。そして、2022年に愛知県により以下のような発表が出されています。

愛知県は、2019年に常滑市の中部国際空港周辺を候補地として誘致を発表していましたが、4月28日が期限の国への整備計画の申請をしない方針を固めました。
また、名古屋市も申請を見送る方針で、事実上、愛知県・名古屋市ともにIRの誘致を断念することになります。

出典:ニュースONE

その後、特にIRの候補地に関する発表は出されていません。

コロナが落ち着いたら再始動するのではないかという意見もありましたが、2025年現在も動きがないので文面通り断念したという受け取り方で間違いないのかもしれませんね。

【断念】静岡県:大寄地区

メリット・静岡空港から近い
・高速道路が通っていてアクセスがいい
・東京や大阪にも行きやすい
現在の状況県の反対により断念

静岡県もIR誘致の候補地として名前があがっていますが、あまり積極的ではないようです。

地域活性化のためにIR誘致の候補地にできそうな大寄地区で提案をしていますが、あくまでも観光目的の集客のためだからでしょう。

もし静岡に決定したとしても、他の候補地と比べて小さなIRになる可能性が高いと言われていました。

ただ、調べてみると静岡県牧之原市はすでにIR誘致を断念していました。大きく話題になっていなかったので気づいていない人もいるようですが、2019年に発表されています。

静岡県牧之原市は16日、カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を断念したと発表した。市は投資効果の調査やIR基本構想の作成などで県に協力を求めていたが、県は地元での合意形成が先だとして応じず、誘致に必要となる基礎調査が進まなかった。

出典:日本経済新聞

【一時停止中】沖縄県:海洋博公園

メリットたくさんの観光地がある
現在の状況大きな動きなし

沖縄県はカジノエンターテイメント検討委員会を設置して、IR誘致を進めていました。

カジノが沖縄にできることでどのような問題があるのか、対策をどのように行って集客をすればいいのかなどが徹底的に議論されていたのです。

ただ、沖縄県知事が変わったことで、IR候補地としての活動も停止してしまいました。

IR誘致を断念したという正式な発表は出されていませんが、大きな動きがないので止まったままになっているだけの状況と言えるでしょう。

IRの有力な候補地は現在はない!

IR誘致の有力な候補地として複数の都道府県が上がっています。

ただ、詳しく調査をしてみると既に計画の断念を発表している県もあれば、動きがないまま止まっている県もあり、あまりいい状況とは言えませんでした。

国からの承認を受けて積極的にIR誘致計画を進めている都道府県は現在はありません。

ただ、まだ日本にはカジノ開業エリアの上限が2枠残っています。状況が変わる可能性もあるので、今後の動きに期待しましょう。

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この記事を書いた人

アドオンAYUMI たらればポーカー公式ライター

アミューズメントポーカー歴1年目の駆け出し。コーリングステーションを脱しきれていないのが最近の悩み。心理とハンドを読めるように特訓中です!

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