ポーカーの人気の高まりと共に、競技人口・日本大会への参加者も多くなりました。
「世界大会へ挑戦するにはまだ早いけど自分の実力を試してみたい!」というプレイヤーは、まずは日本大会から挑戦するのが一般的です。
そこで今回はポーカーの日本大会の賞金・参加方法から、開催スケジュールまで解説します。
ポーカーの世界大会については以下の記事で詳しく解説しているので参考にして下さい。
ポーカーの日本大会とは?
ポーカーの日本大会は賞金を賭けて勝負をし、勝ちあがっていくトーナメント形式で行われます。
アミューズメントカジノに来店してポーカーを楽しむのとは違い、公式の勝負なので負けてしまえばそこで敗退となり先に進むことができません。
日本大会も世界大会と同じで優勝賞金があり、勝ち残れば見事手にできる流れです。
ただ、ひとつ気になるのは「日本では賭博が法律で禁止されている」こと。ポーカーの日本大会への参加は、摘発の対象にならないのか不安に思いますよね。
心配しなくても大丈夫です。ポーカーの日本大会は合法に行われています。
メインイベントとサブイベントが開催される
ポーカーの日本大会ではメインイベントとサブイベントが開催されます。
メインイベントは各地のアミューズメントカジノなどで開かれる予選「サテライトトーナメント」で勝ち上がり、メインイベントへの参加権を獲得した人のみ参加が可能です。
一方でサイドイベントは参加費を支払えば誰でも参加できます。
メインイベント | ・数日間かけて開催される勝ち上がりトーナメント ・サテライト通過者のみが参加可能 ・数億~数千万円の高額な賞金が出る |
サイドイベント | ・参加費を支払えば誰でも参加可能 ・当日会場で申し込みにより参加 ・数万円~数十万円の賞金が出る |
メインイベントとサイドイベントは開催時間がわざとずらされています。
万が一、メインイベントですぐに敗退してしまったとしても、途中からサイドイベントへの参加に切り替えられるので最後まで楽しむことが可能です。
朝から深夜帯まで開催される日本大会もあるので、都合のいい時間帯で参加できます。
メインイベントは派手に開催されますが、サイドイベントも負けていません。豊富な種類のポーカーゲームが用意されているので、得意なジャンルが選択できますよ。
- テキサスホールデム
- ノーリミットホールデム
- バドゥーギ
- 2-7TDなど
ソロでの参加はもちろん、チーム戦もあるのでグループ参加も可能です。
メインイベントのように世界大会への挑戦権やサポートなど高額な賞金は出ませんが、サイドイベントでも数万円から数十万円の賞金が出ます。
実力を試すためにまずは日本大会のサイドイベントから挑戦するプレイヤーが多いです。
ポーカーの日本大会は違法ではない
ポーカーの日本大会では、参加者が支払った参加費は運営費として使用されます。
海外の大会なら優勝すれば多額の賞金がもらえますが、日本では賞金や景品を賭けると賭博になり違法になってしまいます。よって、現金での賞金の支給はありません。
基本的にスポンサーとの契約が優勝の特典とされていることが多いです。
日本大会で実績を残してスポンサーと契約をして、様々な支援を受けることは違法にはなりません。
- 世界大会への出場権
- 世界大会へ出場するための旅費
- 世界大会の参加費
- 現地での宿泊費など
上記のように、世界大会出場にかかる費用を負担してもらえるのです。
優勝ではなく上位入賞でも特典が受けられる日本大会もあります。たくさんの日本大会が開催されているので、まずは内容をチェックしてみて下さい。
ポーカーの日本大会一覧
現在、日本で開催されている大きな大会をご紹介します。
大会によって参加条件・賞金などが違うので、気になる日本大会があれば詳細をよく読んでおきましょう。
事前にご紹介した通り、賞金は現金支給ではありません。スポンサーからの支援という形で支給されるので、間違えないようにして下さい。
WPT TOKYO
開催期間 | 予選:10月 本戦:12月 |
開催地 | 予選:各地のアミューズメントカジノ 本戦:東京 |
賞金総額 | 1億円 |
公式サイト | https://wptevent.jp/ |
WPT TOKYOはWPT(ワールドポーカーツアー)の日本大会です。
各地のアミューズメントカジノで開催されるサテライト(予選)で勝ち抜いて、東京で開催される本戦への参加権を獲得したプレイヤーだけが参加できます。
2023年と比べて2024年は大幅に賞金が上がっていたので、2025年も期待値が高いです。
日本全国から実力あるポーカープレイヤーだけが参加する大会なので、アミューズメントカジノで開催されるトーナメントなどよりハイレベルな戦いになります。
JOPT(ジャパンオープンポーカーツアー)
開催期間 | 年4回 |
開催地 | 東京 (大阪や北海道などでの開催もあり) |
賞金総額 | 1億円相当 |
公式サイト | https://japanopenpoker.com/ |
日本のポーカーの大会で最も大きく注目されている大会がJOPTです。
2024年は東京で開催され、1月・5月・7月・10月に行われました。JOPTで上位に入賞すれば、選手契約・海外のポーカーの大会への出場権を手にすることが可能です。
賞金総額も1億円相当とかなり高額。
JOPTは日本人のポーカープレイヤーだけではなく、世界のプレイヤーも注目するほどの大きな大会です。
AJPC(全日本ポーカー選手権)
開催期間 | 年1回 |
開催地 | 東京タワー(RED STADIUM) |
賞金総額 | 600万円 |
公式サイト | https://www.ajpc.jp/ |
AJPCも日本の大きなポーカー大会のひとつですが、2023年からはトーナメントが開催されていません。
実はAJPC SAMURAI CIRCUITとして日本を飛び出し、海外大会としてイベントを開催していたのです。2024年は韓国・台湾で大会が開催されました。
今後は日本大会としてではなく、世界大会としてトーナメントが行われる形になるようです。
日本人プレイヤーが海外に羽ばたく入り口として世界各国の凄腕プレイヤーと戦える場となっているので、AJPC出場を最終目標にするのもいいかもしれません。
SPADIE
開催期間 | 年4回 |
開催地 | 東京ポートシティ竹芝ポートホール |
賞金総額 | 約420万円 |
公式サイト | https://pokerguild.jp/spadie/ |
SPADIEに参加するには各アミューズメントカジノで開催される「SPADIE POKER LEAGUE」という予選を突破して、FINALへの出場権を獲得しなければいけません。
もちろんメインイベントへの出場権がなくても、サイドイベントに参加して楽しむことも可能です。
大会では本戦で大盛り上がりすることが多いのですが、SPADIEではサイドイベントでもかなりの盛り上がりを見せるので観戦するだけでも十分楽しめます。
2024年のSPADIEは2月・5月・8月・11月に開催されました。
名人戦
開催期間 | 年1回 |
開催地 | 銀座フェニックスプラザ |
賞金総額 | 約175万円 |
公式サイト | https://meijinpoker.jp/ |
名人戦は毎年12月の年末に開催される日本のポーカー大会です。
生涯獲得賞金ランキング「Japan All Time Money List 」の上位100人のプレイヤー・他のタイトルの上位入賞者・協賛社枠・特別ゲストが参加できます。
名人戦で上位入賞すれば海外トーナメントへの出場権と出場にかかる費用補助が獲得可能です。
東京まで見に行くのが難しいという人でも、名人戦はyoutubeチャンネルでライブ配信されるので気軽に観戦することができますよ。
TPC(Top of Poker Championship)
開催期間 | 年3回 |
開催地 | 大阪 |
賞金総額 | 500万円相当 |
公式サイト | https://topofpoker.com/ |
TPCは主に大阪で開催される日本のポーカー大会です。
西日本を制せ!というイベントコンセプトの通り西日本最大のポーカーの大会なので、優勝したプレイヤーは西日本のトッププレイヤーの座に君臨できます。
2024年は12月に4日間開催され、過去最高の3万以上のエントリーを記録しました。
そして3000万円を超える選手契約も実行された実績があります。プロプレイヤーを目指す人にとっては、注目すべき大きな大会です。
MASTERS S-1
開催期間 | 年1回 |
開催地 | 東京 |
賞金総額 | 420万円相当 |
公式サイト | https://pokerjapan.jp/masters_s1_2024/ |
MASTERS S-1はJOPTの土台を作った日本の伝統あるポーカー大会です。
優勝すればWSOPへの出場権が獲得できます。2024年は3月に開催され、予選参加なしでも4万円の参加費を支払えば誰でも挑戦できる日本大会では珍しい開催スタイルでした。
上位4位までのプレイヤーに世界大会の出場権が与えられます。
優勝者にはポーカーギルド者との選手契約や世界大会出場などの複数の権利が与えられるので、世界で活躍したいと夢見るプレイヤーにとっては外せない大会です。
JAPAN GOLD DRAGON
開催期間 | 年1回~2回 |
開催地 | 大阪 |
賞金総額 | 500万円 |
公式サイト | https://japan-gold-dragon.com/ |
JAPAN GOLD DRAGONは2015年から続く大阪の大きなポーカー大会のひとつです。
2024年は1月と6月に開催されました。全国のアミューズメントカジノのサテライトで参加権を獲得したプレイヤーが挑戦できる大会です。
参加権利のシートの獲得枚数によってスタートスタックが変動します。
サテライトは基本的に大阪周辺で開催されているので、関西在住のプレイヤーはJAPAN GOLD DRAGONへの参加権利シートが狙いやすいと言えるでしょう。
スタートスタックとは?
ゲームを始める時の手持ちのチップのこと。
Japan Poker Festival
開催期間 | 年1回~2回 |
開催地 | 東京(渋谷ヒカリエ9F) |
賞金総額 | 600万円 |
公式サイト | https://pokerfestival.jp/ |
Japan Poker Festivalは日本の大会でも大規模なポーカー大会のひとつです。
2024年は11月に3日間「渋谷ヒカリエ」にて開催されました。参加費を払えば誰でも参加できるスタイルだったので、メインイベントには834エントリーが集まり、nijigenさんが優勝しています。
5人でチームを組む軍団戦も900エントリー超えで白熱し大盛り上がり。
様々なルールのポーカーゲームが開催されるので、ひとりでも仲間とでも楽しめるポーカーの大会です。
NIPPON SERIES
開催期間 | 年数回 |
開催地 | 日本各地 |
賞金総額 | 100万円 |
公式サイト | https://nippon-series.jp/ |
NIPPON SERISEは日本を舞台とした新しいスタイルのポーカー大会です。
2025年はすでに2月に大阪・3月に神奈川での開催が告知されています。北海道から福岡までの幅広いエリアで開催されるので、スケジュールをよく確認しておきましょう。
テキサスホールデムをはじめとして、ミックスゲームも開催されるのが大きな特徴です。
サテライトで参加権を獲得すれば出場できますが、2万円の参加費を支払うことで参加権なしでも挑戦することができます。参加者が限定されない大規模大会です。
ポーカーの日本大会のまとめ
今回はポーカーの代表的な日本大会をご紹介しました。
サテライトで勝ち抜いて参加権を獲得せずに、参加費を払えば挑戦できる大会もあります。初めての大会参加でもハードルが低いのは嬉しい特徴ですね。
ただ、やはり大会となると出場者のレベルは高いです。
海外進出を目標に参加しているプレイヤーも多いので、しっかりと実績を積んでスキルを磨いてから挑戦してみましょう。まずはプレイを観戦するのもおすすめです。