日本からアクセスできるオンラインポーカーは、ほとんどが海外業者が運営しています。
海外に拠点を置く会社が運営をしている=日本の法律は適応されないという理屈で、オンラインポーカーをしても違法にならないと思っている人が多いようです。
でも、海外のオンラインポーカーにアクセスして賭博をする行為は違法だと警察庁が注意喚起しています。
今回は誤った情報を信じて海外のオンラインポーカーを利用して摘発されないためにも、リスクや刑法第185条の賭博罪についても詳しく解説します。
アミューズメントカジノの違法性についても詳しく解説しているので、以下の記事をご確認下さい。
![](https://tarareba-poker.jp/wp-content/uploads/amusement-casino_illegal_eyecatch-300x171.webp)
現金を賭けるオンラインポーカーは違法
![現金を賭けるオンラインポーカーは違法](https://tarareba-poker.jp/wp-content/uploads/online-poker_illegal_banner01.webp)
日本から海外のオンラインポーカーを利用するのは違法です。
ギャンブルの定義「偶然の勝敗に関して金銭や品物を賭けてより高価な物を手に入れること」に該当するからです。オンラインポーカーはお金を賭けています。
海外オンラインポーカーでは日本の刑法は適応されないという誤情報には要注意です。
そもそも現金を賭けて勝負をしている時点で賭博ですよね。
確かに明確なオンラインポーカーに関する法律がある訳ではないのでグレーゾーンというのは一理ありますが、警察庁から違法ですと言われているので手を出すべきではありません。
警察庁からの警告と成立する刑法
警察庁の公式サイトでは以下のような注意喚起が行われています。
日本国内でオンラインカジノに接続して賭博を行うことは犯罪です!
近年、海外カジノサイトへのアクセス数が増加していることが指摘されています。オンラインカジノには、
- 店舗に設置したパソコンを利用して、カジノサイト運営会社が配信するポーカーやルーレット等のゲームをして、そのポイントを介して店側と賭博を行う
- 自宅等のパソコンやスマートフォン等からオンラインカジノサイトにアクセスして賭博を行う
といったものがありますが、いずれも賭博罪という犯罪になります。
「海外で合法的に運営されているオンラインカジノに、日本国内から接続して賭博を行うことは違法ではない」という誤った情報を発信するものも多く見られ、オンラインカジノでの賭博行為は犯罪ではないとの認識で利用する者が増えることが懸念されます。
実際に、オンラインカジノを利用した賭客が賭博罪で検挙された事例もあり、「知らなかった」では済まされません。賭博は犯罪です。絶対にやめましょう。
出典:大阪府警察
自宅からのアクセス以外にも、店からのアクセスでも違法になると書かれています。
アクセスをした場所は関係なく、日本に住んでいる限りは現金を賭けてオンラインポーカーをプレイするのは違法だと思って下さい。検挙された事例もあるので人ごとではありません。
もし、法律を無視してオンラインポーカーでお金を賭けていた場合、刑法第185条・186条が成立します。
賭博罪:刑法第185条 | 50万円以下の罰金または科料 |
常習賭博罪:刑法第186条 | 3年以下の懲役 |
科料とは軽い犯罪に適応される刑罰で、1,000円から10,000円が徴収されます。
常習賭博罪になると罰金や科料はなく、3年以下の懲役となり罪は重いです。繰り返し賭博を行っていた人に対して適応されます。
また、刑法第186条の2項には賭博を提供していた側の罰も含まれています。
刑法第186条2項【賭博場開帳図利罪】
賭博場を開帳して利益を図った場合に成立する。
3年以上5年以下の懲役。
オンラインポーカーを斡旋するアフィリエイトを行っていた場合、自身はプレイをしていなくても上記の賭博場開帳図利罪が成立するリスクがあります。
よって、オンラインポーカーはプレイも紹介もサービスの提供もすべきではありません。
オンラインポーカーの摘発事例を紹介
![オンラインポーカーの摘発事例を紹介](https://tarareba-poker.jp/wp-content/uploads/online-poker_illegal_banner02.webp)
オンラインポーカーで摘発される可能性があるだけと甘く見ていてはいけません。
実際に摘発されて逮捕されている事例も年々増えています。日本の警察も厳しく取り締まるようになってきているので、利用者は摘発されないというのも誤情報です。
2016年から2024年の摘発事例の一覧を見てみましょう。
摘発 | 内容 | 結果 |
---|---|---|
2016年3月 | スマートライブカジノの プレイヤー3人が逮捕 | 罰金の支払い:2人 不起訴:1人 |
2016年6月 | ドリームカジノの運営5人が逮捕 | 執行猶予つきの有罪判決 |
2023年9月 | youtuber宮田隆季 オンラインカジノの配信で逮捕 | 罰金の支払い |
2024年2月 2024年8月 | DORA麻雀の運営7人が逮捕 顧客6人を書類送検 | – – |
2024年2月 | youtuber藤野正一 エルドアカジノの配信で逮捕 | 懲役1年・執行猶予3年 |
2024年6月 | youtuber石川翔多朗 オンラインカジノのライブ配信を視聴者に通報され逮捕 | 懲役1年2ヶ月 執行猶予3年 |
2024年9月 | youtuber伊達智美 オンラインカジノへの斡旋で逮捕 | 常習賭博幇助 |
2024年10月 | 34歳男性 オンラインカジノ利用で書類送検 | – |
2024年11月 | オンラインカジノ利用で57人 書類送検(立件130人) | – |
2024年12月 | 青森市役所職員 オンラインカジノ利用で逮捕 | – |
※判決結果が不明な逮捕事例はまだ裁判の結果が出ていない・非公開の事例です。
オンラインカジノのプレイを配信するyoutuberの逮捕が目立っています。
実は警視庁はオンラインポーカーなどのオンラインカジノのサービスを利用している人の情報を通報し、逮捕できるほどの重要な情報だった場合は最高100万円の謝礼金を出しているのです。
匿名通報ダイヤルは、市民から匿名により情報の提供を受ける制度で、警察庁の委託を受けた民間団体が、電話やウェブサイトを通じて提供された情報を警察に通報して捜査等に役立てるものです。
なお、一定の基準を満たした情報提供者には、情報料が支払われます。(犯罪組織の壊滅につながる有力な情報には最大100万円)
匿名通報ダイヤル:0120-924-839出典:警視庁
通報をする側は匿名でもいいので、配信を見て通報する人も多いのでしょう。
もちろん動画配信をしている人だけではなく、実際にオンラインカジノを使って現金を賭けてプレイしている人を通報しても報酬の対象になります。
青森市役所の職員が逮捕された事例でも、同僚の情報提供による逮捕となったようです。
違法なオンラインカジノの運営を見つけた場合も同じで、グループの壊滅にまで至る重要な情報だった場合は高額な謝礼が支払われます。
情報の価値が高ければ高いほど通報した人への報酬も大きくなるので、今後、オンラインカジノの利用やサービス提供で摘発される人は増える可能性が高いです。
オンラインカジノの利用がバレる理由
オンラインカジノはバレなければ大丈夫と甘く考えがちです。
でも、色々な理由で利用していることがバレて摘発されています。実際に逮捕された人達の例をもとに、どのようにバレるのか多い理由をまとめました。
- 別件で逮捕された時にスマホの履歴からバレる
- オンラインカジノのプレイ動画を配信してバレる
- オンラインカジノの利益を公開してバレる
- 他人の通報によりバレる
- 銀行の入出金履歴からバレる
- 税金の未払いなどからバレる
SNSやyoutubeなどでの発信はバレて当たり前です。
友人に何気なく「オンラインポーカーで100万稼いだ」などと話しただけでも、報酬目的で警察に通報されてしまう可能性があります。
別件で逮捕された時にバレる人も多いようです。しっかりアクセスやプレイをした履歴が残っていますからね。
銀行では海外からの入金や海外への送金が明らかに多い場合、まずはマネーロンダリングなどの犯罪行為を疑われて、最終的にオンラインカジノの利用がバレるようです。
絶対にバレないということはまずないので、最初から利用しないようにしましょう。
【マネーロンダリング】
犯罪によって得られたお金(不法収益)を、全く関係のない他人名義の口座などに入金することで、不法収益の出どころをわからないようにしようとすること。出典:金融庁
絶対に利用してはいけないオンラインカジノ
![絶対に利用してはいけないオンラインカジノ](https://tarareba-poker.jp/wp-content/uploads/online-poker_illegal_banner03.webp)
オンラインカジノでも現金を賭けずに遊べるサイトもあります。
ただ、現金を賭けてプレイできる海外業者が運営するオンラインカジノもかなりの数あるので、絶対に利用しないようにして下さい。現金を賭けるのは違法です。
会員登録をすれば簡単に遊べるので、知識の少ないポーカー初心者の利用が多いと言われています。
現金を賭けるオンラインポーカー・オンラインカジノの一部がこちらです。
- KKポーカー
- GGポーカー
- WPT GLOBAL
- 888ポーカー
- ポーカースターズ
- Bet365Poker
- ベラジョンカジノ
- コニベット
- ベットランク
- プレイオジョ
- 遊雅堂
有名なサイトから、摘発の事例でも名前が上がったサイトもありますね。
公式サイトを見た時に「リアルマネーで遊べる」という記載があれば、摘発のリスクがあると判断できるので利用しないようにして下さい。
もちろん、何も賭けずに無料でただ純粋にプレイができるオンラインポーカーは問題ありません。
アミューズメントカジノに行く前にポーカーの練習がしたい時などは、お金を賭けないゲーム版のポーカーを利用しましょう。
オンラインポーカーは使わないのが最も安全
オンラインポーカーの違法性や刑法について解説しました。
どこからでも簡単にアクセス・参加ができる便利なオンラインポーカーですが、賭博が禁止されている日本からの利用は違法になるため検挙されるリスクがあります。
2024年9月25日にポーカー連盟も警視庁の指導により、オンラインポーカーに関連するスポンサーシップの受け入れを控えることを発表。
あくまでも日本のポーカーは賭けではなく娯楽の提供をするものとしています。
摘発される・実刑を受けることがないように、オンラインポーカーは使わないのが最も安全です。