テキサスホールデムは現在主流になっているポーカーゲームです。
アミューズメントカジノでは様々なカジノゲームがプレイできるのですが、テキサスホールデムは賞金が数億円という大規模な世界大会が開催されるほどの人気を誇ります。
今回はテキサスホールデムのルールについて初心者にも分かるように、基本のルールと遊び方を詳しく解説します。
テキサスホールデムの遊び方
テキサスホールデムはプレイヤーが状況を見て勝負するポイントを見極めながら進めていくので、マインドスポーツとも呼ばれています。
運だけではなく、確率やプレイヤーの心理なども大きく関わるスリリングなゲームです。
テキサスホールデムでは最初にプレイヤーに手持ちのカードが2枚配られます。共通カードは5枚です。
手札と場の合計7枚のうち5枚を使用して役を作ります。
手札 | 2枚 |
共通カード | 5枚 |
合計7枚のカードのうち5枚を使用して役を作る |
最後まで残ったプレイヤーの中で最も強い役を作った人が勝利です。
2人~9人でプレイするのが一般的ですが、1対1のゲームが行われることもあります。
テキサスホールデムの役
テキサスホールデムでは5枚のカードで役を作ります。
全部で10種類の役があり、強い役になればなるほど揃えられる確率も低いです。
役 | 状態 | 例 |
ハイカード | 1つも役が揃っていない | ♥A・♠Q・◆6・♥7・♠2 |
ワンペア | 同じ数字が2枚ある | ♥J・◆J・◆6・♥7・♠2 |
ツーペア | 同じ数字2枚の組み合わせが2組ある | ◆A・♠A・♥J・◆J・◆2 |
スリーカード | 同じ数字が3枚ある | ◆A・♠A・♥A・◆9・♥2 |
ストレート | マーク関係なく連続する数字が5枚 | ♠4・◆5・♥6・♥7・◆8 |
フラッシュ | 数字関係なく5枚のマークが揃う | ◆A・◆7・◆5・◆3・◆2 |
フルハウス | スリーカードとワンペア | ♥A・◆A・♠5・♥5・♠5 |
フォーカード | 同じ数字のカードが4枚 | ◆A・♠A・♥A・♣A・♥2 |
ストレートフラッシュ | 同じマークで連続する数字が5枚 | ◆A・◆2・◆3・◆4・◆5 |
ロイヤルフラッシュ | 同じマークの10・J・Q・K・A | ♣10・♣J・♣Q・♣K・♣A |
ハイカードから下に行くほど役の強さは強力です。
テキサスホールデムでは自分が持っている役の強さを理解していないと、アクションの判断に影響を与えるのでしっかり覚えておきましょう。
ゲームで使用される用語
テキサスホールデムでは様々なカジノ用語が使われます。
ルール以前に用語が分かっていないと理解も追いつかないので、テキサスホールデムで使用される用語だけでも先に覚えておいて下さい。
よく登場する用語をピックアップしてまとめてみました。
用語 | 意味 |
ベット | チップを賭けること |
オールイン | 手持ちのチップを全て賭けること |
チェック | 自分のターンでベットをパスをすること |
コール | 前のプレイヤーが賭けたチップと同額を賭けること |
レイズ | 前のプレイヤーが賭けたチップに上乗せで賭けること |
リレイズ | 前のプレイヤーがレイズしている状況でさらに上乗せしてレイズをすること |
フォールド | ゲームから降りること |
バリューベット | 自分が勝っていると判断した時に取り分を最大化するために行うベット |
ブラフベット | 自分が負けていると判断した時に相手を降りさせるために行うベット |
ストリングベット | 1回のベットの時に複数回に分けてベットをすること |
ストラドル | SB・BBに加えて強制ベットを払いプリフロップのみ最後にアクションできるようにすること |
オープン | プリフロップで誰もレイズしていない状態で行う最初のレイズのこと |
スチール | プリフロップでレイズをして全員をフォールドさせること |
リンプ | プリフロップで誰もオープンしていない状態でコールすること |
コールドコール | レイズが入っている状態でレイズに対しコールすること |
フラットコール | 強い手札なのにあえてコールをすること |
ヘッズアップ | 1対1で戦うテキサスホールデム |
SB(スモールブラインド)やBB(ビッグブラインド)などのテキサスホールデムのポジションについては、次のテキサスホールデムのルールで詳しく解説しているので参考にして下さい。
他にも用語はたくさんあるのですが一度に覚えるのは大変なので、代表的な用語から覚えていきましょう。
プレイに重要なポジション・アクション・役から覚えていくと効率的です。
テキサスホールデムのルール
テキサスホールデムのルールはシンプルです。
ゲームでは各プレイヤーが順番にディーラーとなるので、始める前にディーラーボタンの位置を決めます。ディーラーボタンとは最初にディーラーになるポジションです。
席は番号やトランプで決める場合もあれば、自由に空いているところに座る場合もあります。
プレイヤーが10人いるとしてポジションを見ていきましょう。
レイトポジション (後半にベットするポジション) | ディーラーボタン(BTN) | ・他のプレイヤーのアクション後に行動できる ・最も有利なポジション | ・最初にディーラーになる
カットオフ(CO) | ・2番目に有利なポジション | ・ディーラーの1つ手前|
(中盤にベットするポジション) | ミドルポジションMP2 MP3 | MP・比較的後半にベットできる ・参加人数によって人数が変わる | ・6~8番目にベット
アーリーポジション | EP2 EP3 | アンダー・ザ・ガン(UTG)・情報量が少なく不利 | ・3~5番目にベット
ブラインドポジション | ビッグブラインド(BB) | スモールブラインド(SB)・最も不利なポジション | ・最初にベットする2人
レイトポジションから下に下がるほど不利なスタートとなります。
ではプリフロップへ進みます。
プリフロップ
各プレイヤーに2枚のスターティングハンド(手札)が配られます。
配られたカードは自分だけで確認して、他のプレイヤーには公開しないで下さい。
カードの配布と確認が終わったらプリフロップです。プリフロップはカードを配った後に、共通カードが公開される前に行う1回目のベッティングラウンドのことです。
ブラインドポジションの2人はプリフロップでは強制ベットを支払うのがルールになっています。
プリフロップでは「コール・レイズ・フォールド」の3つのアクションから選択しましょう。
コール | 前のプレイヤーと同じ額をベット |
レイズ | 前のプレイヤーのベット額に上乗せしてベット |
リレイズ | 前のプレイヤーがレイズしている状況でさらに上乗せしてレイズをすること |
オールイン | 手持ちのチップを全て賭けること |
フォールド | ゲームを降りて全てのチップを失う |
スターティングハンドが弱かったプレイヤーはフォール、強かったプレイヤーはコールやレイズを選びます。
レイズするほどではないけどちょっとベット額を増やしたい場合はリレイズです。
既に前のプレイヤーがレイズをしている場合にリレイズとなりますが、ただ単に上乗せするレイズとはチップの基準が少し違うので注意して下さい。
最初に100チップがベットされていたとします。
- 100チップがベットされる
- 前のプレイヤーがレイズで200チップをベットする
- リレイズで300チップ以上をベットする
リレイズでは200チップの倍の400チップをベットすると思われがちです。
でも基準がレイズによって200チップになっているので、200チップに100チップを上乗せしてベットするため300チップ以上となります。
また、自分の手持ちのチップが不足していて他のプレイヤーと同じ額のベットができなくても、オールインを宣言して全てのチップを賭ければゲームを続けることが可能です。
テキサスホールデムではプリフロップでフォールドするプレイヤーがかなり出る傾向があるので、次のフロップに進む人数はかなり少ないです。
フロップ
各プレイヤーがアクションを決め、参加者が残っていればフロップに進みます。
共通カードから3枚のカードが開かれるので、自分の手持ちのカードと共通カードを見て役が作れそうかを判断して次のアクションを決めて下さい。
プリフロップと同じでコール・レイズ・フォールドからアクションを決めます。
テキサスホールデムの7枚のカードの中の5枚がフロップで明確になるので、ここでゲームを続けるか降りるかの大きな判断ができる重要なラウンドです。
どのように攻めていくのかも見えてくるでしょう。
ターンラウンド
まだ参加者が残っている場合はターンに進みます。
共通カードの4枚目が表にされるので、ついに7枚のカードのうちの6枚がオープンになりました。
ターンではコール・レイズ・フォールドの他に「チェック」も選択できます。チェックはチップをベットせずに様子を見るという意味です。
ただし、チェックは自分より前のプレイヤーがベットしなかった場合にしか使えません。
チェックを選択する時は口に出してチェックと宣言するか、テーブルを2回トントンと指で叩いてアクションをしてもいいルールになっています。
ターンではほとんどのカードが表になったので、勝負はほぼ決まった状態になるでしょう。
リバーラウンド
まだ勝負が続いている場合は、最後のリバーラウンドに進みます。
共通カードの最後の1枚が表になるので、手持ちのカードと組み合わせてどんな役ができるのかを見てベットするかしないかを判断して下さい。
リバーでは全てのカードが出揃ったので勝負自体は決まってしまっています。
ただ、チップの獲得を狙っていくためには様々なポイントに目を向けてアクションを決めなければいけません。
- 相手と自分のカードはどちらが強いのか
- 相手の選択はコール、レイズ、フォールドのどれが想定されるか
- ブラフを使っている可能性は?
相手プレイヤーの役やアクションはあくまでも予想なので、当たるとは限りません。
リバーラウンドが最もドキドキのスリルを味わえるラウンドとも言えるでしょう。リバーラウンドが1番好きだというプレイヤーも多いです。
ショーダウン
リバーのベットが終わったら、最後に残っているプレイヤーで手札を公開します。
この最後のアクションをショーダウンと言います。最も強い役を揃えていたプレイヤーが勝者となり、今までのゲームでベットされたチップを獲得できます。
残ったプレイヤー同士で同じ役が揃っていた場合は引き分けです。
基本的に引き分けとなったプレイヤーでチップを均等に分けることが多いので、2人なら半分・3人なら3等分のチップが獲得できることになります。
以上のようにテキサスホールデムのルールはシンプルで、同じ流れを繰り返していくだけです。
最後のショーダウンに辿り着く前にチップを持っているプレイヤーが1人だけになった場合は、その時点でゲーム終了となります。
テキサスホールデムのルールのまとめ
テキサスホールデムは最初にしっかりルールを覚えることから始めましょう。
強い役を揃えることを目標にゲームを進めるのはもちろんですが、他にもポジションの特性をしっかり理解して場所によって戦略を変えることも必要です。
初心者のうちはテキサスホールデムのルールは難易度が高く感じるでしょう。
でも、一度覚えてしまえばあとはゲームを楽しむことに全力を注げるようになるので、最初は少し時間がかかってでもルールの把握からスタートして下さい。