アミューズメントカジノの違法性は?摘発されたらどうなるのかも解説

アミューズメントカジノの違法性は?のアイキャッチ

近年、続々新店舗が登場しているアミューズメントカジノ。

お店に足を運んで仲間や居合わせたプレイヤーと一緒にカジノゲームが楽しめるのが醍醐味で、トーナメントも開催されるなどの盛り上がりを見せています。

ただ、賭博が違法になる日本でのアミューズメントカジノの利用は違法性はないのか?という疑問は多いです。

そこで今回はアミューズメントカジノの違法性と、摘発された時にどうなるのかについて詳しく解説します。

目次

アミューズメントカジノに違法性はない

結論から言うと、アミューズメントカジノに違法性はありません。

アミューズメントカジノは実際のカジノとは違い、擬似的にカジノを楽しめるサービスという位置づけになっているのでゲームセンターと同じ扱いなのです。

よって、アミューズメントカジノは風営法5号営業許可を取得して営業を行っています。

管轄の警察署に許可の取得申請を行い、都道府県からの風俗営業許可を受けなければいけない決まりになっているのです。風営法5号の取得難易度はかなり高いと言われています。

  • 許可の申請の届け出をしたい旨を申し出る
  • 事前調査
  • 申請書類を作成する
  • 浄化協会による実査
  • 許可証の交付

営業が許可されない人物に該当しないか・場所に問題はないか・学校や幼稚園などがまわりにないか・照明の明るさは規定ルクスの範囲内か・建物の構造はクリアしているかなど、詳しく調べられます。

調査は最短でも3ヶ月程度かかり、1つでも条件に反することがあれば風営法5号の許可はおりません。

さらにドリンクやフードの提供を行うアミューズメントカジノが多いので、ほとんどの店舗が保健所から飲食店営業許可も得ています。

警察・都道府県・保健所の厳しい審査のもとで、健全な営業が行われているのです。

違法性があるアミューズメントカジノの見分け方

違法性があるアミューズメントカジノの見分け方

厳しい審査をクリアしたアミューズメントカジノには違法性はありません。

ただ、一部ではアミューズメントカジノとは呼べない違法な営業を行っている店も確認されていて、摘発された事例もあるので注意しなければいけません。

違法だと知らなかったとしても、利用客も摘発の対象となる可能性があります。

プレイヤー側もアミューズメントカジノのルールを知っていれば、違法性のある店の利用は自身で避けられるので知識をしっかり持って自己防衛しましょう。

違法なアミューズメントカジノ店を見つけた場合は、自身で通報することもできます。
匿名通報ダイヤルが設置されている都道府県もあるので調べてみて下さい。

未成年が制限なしで入店できる

違法なアミューズメントカジノでは未成年が制限なしで入店できます。

風営法5号を取得している健全なアミューズメントカジノは、入場制限を設ける決まりになっているので年未成年は年齢によって入店時間が限定されるのです。

ゲームセンターなどにも掲示してあるので、知っている人も多いでしょう。

地域により異なる場合もありますが、一般的には以下のように制限されています。

18歳未満午後10時まで
16歳未満午後6時まで(保護者同伴で午後10時まで)

公式サイトや店舗内で未成年の対応について記載があるか確認してみて下さい。

法律に沿って営業をすることを強く意識して営業を行っているアミューズメントカジノでは、時間制限関係なしに18歳未満は利用不可と設定している場合もあります。

明らかに入店できる時間を過ぎても未成年と思われる人物が遊んでいるのを目撃した場合も、違法性があるアミューズメントカジノを疑うべきです。

賭博性のあるサービスがある

アミューズメントカジノの違法性の分かりやすい見分け方は賭博性です。

擬似的なカジノが楽しめる施設であるにも関わらず、本物のカジノのような賭博性のあるサービスが提供されている場合は違法な店となります。

あくまでもゲームを楽しむ場所であり、賭けごとをする場所ではないからです。

以下のサービスはすべて違法なので摘発の対象になります。

  • チップが現金に交換できる
  • チップでドリンクやフードなどが購入できる
  • チップが旅行券や商品券、家電などの景品と交換できる
  • チップでアイドルの握手会の参加権利が得られる

現金・商品・サービスなどにチップが交換できる場合は違法です。

金銭や物を賭けているため賭博にあたります。もちろん賭けているものがアイドルの無料握手会など、無料のサービスでも認められていません。

賭博性のあるサービスがあるアミューズメントカジノは100%違法店です。

接待が行われている

アミューズメントカジノは風営法5号を取得して営業しています。

風営法5号が適応されるのは「店に設置した遊戯施設でお客さんが遊ぶ」業種なので、アミューズメントカジノやゲームセンターに許可がおりるのです。

でもキャバクラのように接待が行われる場合は、風営法1号を取得しなければいけません。

アミューズメントカジノで以下のような接待行為が行われているのであれば、違法となり完全にアウトです。

  • 談笑やお酒をつぐ行為が継続して行われている
  • 店員とお客さんがカジノゲームで勝負する
  • グレーな女性スタッフの使い方をしている

飲食物の提供の際に多少の会話をする程度は問題ありません。

違法性があるのは継続して行われている場合です。店だけではなく、利用した側も摘発の対象となる可能性があるので気を付けて下さい。

店員と客がゲームをプレイする行為も接待なので、風営法1号の許可が必要です。

ブラックジャックなどのようにディーラーが必要なゲームもありますが、このディーラーも接待とみなされる場合もあります。

風営法1号と5号を取ればいいのでは?と考えますが、同時取得は不可能です。

よって、基本的にはアミューズメントカジノではお店のスタッフによる接待はできないと思ってください。

グレーな女性スタッフの使い方をしている

みなさんもうお分かりのようにキャバクラのような接待はアミューズメントカジノでは違法です。

ただ、カジノと言えばバニーガール。

アミューズメントカジノでもバニーガールをスタッフとして雇っているお店はあります。配置すること自体が違法ではなく、使い方によっては違法になるのです。

スタッフがほぼバニーガール違法性あり
1名~2名程度のバニーガール接待行為がなければ問題なし

スタッフがほぼバニーガールだった場合、違法性ありと判断します。

お客さんがカジノゲームをプレイするためにお店に訪れているのか、バニーガールの接客を楽しむために訪れているのか分からなくなるからです。

女の子目的で来店している場合は、キャバクラと同じ扱いになってしまいます。

アミューズメントカジノが取得している風営法5号の許可の範囲外になるので、夜のお店のようなサービスを提供しているアミューズメントカジノには注意して下さい。

違法なアミューズメントカジノの摘発パターン

違法なアミューズメントカジノの摘発パターン

違法性があるアミューズメントカジノは店も客も摘発される可能性が高いです。

営業を行っている店だけの罪になりそうな気がしますが、客がいるから営業ができるという理論から、利用客も摘発の対象となっています。

特に違法なアミューズメントカジノは裏社会と繋がりがある場合が多いです。

よって、店の利益が反社会勢力の資金源となる可能性が高く、警察としても資金源を断ちたいという思いから厳しい取り締まりが行われていると言われています。

違法カジノは一斉摘発が多く、その場にいる人すべてが捜査対象です。
逃げ出すことはできないので、現行犯逮捕となります。

一斉摘発が入った日に来店しておらず、難を逃れたと思ったら大間違いです。

違法アミューズメントカジノ店からの押収物やお店に残されていた証拠をもとに調査をした結果、摘発の対象となり別日に逮捕される可能性もあります。

通常逮捕になりますが、現行犯逮捕と変わらず厳しい取り調べを受けなければいけません。

違法アミューズメントカジノを利用した場合、顧客名簿や利用履歴などが残っていることが多いので、しっかり証拠はあると思っておいて下さい。

摘発・逮捕された場合の罪

摘発・逮捕された場合の罪

摘発・逮捕された場合は客側は刑法第185条賭博罪に問われます。

賭博は偶然による決定する勝負において金銭や物品を賭けて争うことなので、チップを使ってただ遊ぶ以外の行為があった場合に適応されるのです。

基本的には単純賭博罪ですが、何度も繰り返している人は刑法第186条の常習賭博罪になる可能性があります。

単純賭博罪50万円以下の罰金または科料
常習賭博罪3年以下の懲役

単純賭博罪の科料とは1,000円~10,000円が徴収されるという意味です。

摘発・逮捕による罪が単純賭博罪なら罰金を支払うだけで済みますが、常習賭博罪になると罰金の徴収がなく懲役になるのでかなり厳しい処罰になります。

一方でお店側は刑法第186条2項の賭博場開帳等図利罪に問われることになります。

人々が違法行為である賭博をする場所を提供したということで、法律を破り秩序を乱した要因となっているため、かなり厳しい罰が待っているのです。

賭博場開帳等図利罪3ヵ月以上5年以下の懲役

当たり前ですが、摘発・逮捕されると、客よりも店の方が罪は重いです。

ただ、客の場合も常習賭博罪に問われると懲役刑を受けることになるので、違法なアミューズメントカジノは絶対に利用しないようにして下さい。

家族や友人との関係や、社会的な信用を失ってしまいます。

アミューズメントカジノの違法性や摘発についてのまとめ

アミューズメントカジノの違法性や摘発について解説しました。

IR法案の成立から爆発的に増えているアミューズメントカジノ店ですが、一部の違法性がある店の影響で警察を目を光らせている状態です。

1回くらいと安易な気持ちで利用して、一斉摘発の日と重なるリスクもあるので絶対に使ってはいけません。

きちんと風営法5号や飲食店営業許可を取得し、賭博・接待などの違法行為が行われていない健全なアミューズメントカジノでゲームを楽しみましょう。

来店前にアミューズメントカジノ店の評判や口コミの確認は必須です。

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この記事を書いた人

アドオンAYUMI たらればポーカー公式ライター

アミューズメントポーカー歴1年目の駆け出し。コーリングステーションを脱しきれていないのが最近の悩み。心理とハンドを読めるように特訓中です!

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