アミューズメントカジノは違法?法的リスクと危険性を解説
日本では「闇カジノ」や「闇スロット」といった違法ギャンブルが人気がありました。
しかし、最近では新たなカジノのスタイルが登場し、注目を浴びています。
その新しいカジノ形態の1つが「アミューズメントポーカー・カジノ」です。
この記事では、アミューズメントポーカーカジノについて詳しく紹介し、その中に存在する法的リスクにも触れてみましょう。
目次
インターネットカジノの繁栄と衰退
雑居ビルやテナントを借り、闇のカジノやレートが通常の2倍から数十倍にもなるスロット台を備えた「闇カジノ」、「闇スロット」が日本の繁華街で栄えました。
それに加え、店舗で漫画喫茶のような雰囲気でネットカジノの入出金を楽しむ「インターネットカジノ(インカジ)」も登場し、六本木や新宿などの“盛り場”には少なくとも30軒近くのアングラギャンブル施設が存在していました。
しかし、インカジの規制が強化されるようになり、これらの施設の数は減少していき、今では指で数えられる程度になってしまいました。
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アミューズメントカジノの進化
インカジの制が強化されるなかで、新しい形態のカジノが登場し、注目を浴びています。
それが「アミューズメントカジノ」です。
この業態は、賭博行為を店内で行わず、風営法の許可を取得し、ゲームセンターのような合法的な店舗で運営されています。
多くのインフルエンサーや芸能人が宣伝し、そのブームは年齢を問わず広まりました。
アミューズメントカジノの法的なリスク
アミューズメントカジノが進展するにつれて、法的な規制も整備されはじめました。
いわゆる「アングラ界隈」では合法的な業態を悪用し、新たな収益源として狙いを定めています。
彼らは「現金のやり取りをしないから法律上安全だ」という心理の隙間を突いた“落とし穴”を作り上げています。
例えば、店内で使用できる特別な通貨やコインを発行し、これを使って飲食ができる店舗も存在します。これは現金を使用しないように見せかけており、警察当局から問題視されています。
その他にも、商品やサービスで射幸心を煽り、信頼のおける客を違法賭博の別室に誘導するなど、さまざまな手法が使われています。
これらの行為は風営法に抵触し、法的な問題を引き起こす可能性が高いのです。そして、運営者はこうしたグレーな方法で月に数千万から数億円を稼いでいると言われています。
パチンコは治外法権
「それじゃあ、パチンコも同じじゃない?」
その通りです。しかし、パチンコとアングラギャンブルには税金の面で違いがあります。
一般的な見解によれば、パチンコ業界は政界と緊密なつながりがあると広く言われ、政治献金を行っており、そのため摘発が避けられているのです。
パチンコは射幸性が高く、公営ギャンブル以外は賭博罪に該当するはずなのに、摘発が行われないことに疑念を抱く人もいます。
また、ギャンブル依存症の問題が浮上しているにもかかわらず、国が対処しないことも指摘されています。
このため、パチンコ業界の生き残りには政治的背景が影響しており、規制も法的な抜け道を提供するように工夫された可能性があるという意見も存在します。
オンラインカジノは違法?法的なリスクを解説
最近よくニュースで取り上げられる「オンラインカジノ」も違法です。
オンカジをプレイすると以下の罪に問われる可能性があります。
■単純賭博罪
50万円以下の罰金、または科料
■常習賭博罪
3年以下の懲役
ただし、オンラインカジノは違法なものの、取り締まりがされているのは主に、決済代行者やオンラインカジノの動画配信者です。
オンラインカジノは「オンライン」であるため、非常に見つかりにくい仕組みになっています。
まとめ: カジノは法を守り楽しむことが重要
アミューズメントポーカー・カジノの台頭を受け、警察庁は取り締まりを強化しています。
2022年末にはオンラインカジノを規制する方針を公表し、今年に入ってはアミューズメントポーカーカジノ店の摘発を積極的に行っています。
さらに、2023年10月1日からは「匿名通報掲示板」を立ち上げ、不正な営業を行う店舗に対する告発を促進しています。
しかし、不正なアングラカジノに関わったインフルエンサーや客も法的な問題に巻き込まれる可能性があることを忘れてはいけません。
全てのアミューズメントカジノが問題を抱えているわけではありませんが、この業界においては法律を遵守し、正当な営業を行う店舗と、法的なリスクを抱えた店舗が同居している現実もあります。
したがって、アミューズメントカジノを楽しむ際には慎重な選択が必要であり、法を守りながら楽しむことが不可欠です。