ポーカーのハンドレンジを徹底攻略!コールレンジ表を覚えれば勝率が上がる
「ポーカーのルールを覚えたら次はどうすればいい?」
「最近、勝率が安定しないなぁ」
「相手のハンドが全然わからない!」
このような悩みはありませんか?
ポーカー初心者から中級者にステップアップするためには、ハンドレンジを覚えて最適なアクションを心がける必要があります。
ハンドレンジを覚えることができれば、より高度な読み合いが可能になり、今よりもっとポーカーを楽しむことができるでしょう。
この記事ではハンドレンジを主軸に以下のことを解説します。
- ポーカーの”ハンドレンジ”とは
- オープンレイズをする際に意識するべきこと
- ポジションごとのオーブンレンジ表一覧
- コールレンジのイメージ
- 読まれないレンジの構築方法
また、本記事では6MAXのノーリミットテキサスホールデムを基準に執筆しています。
目次
ポーカーのハンドレンジとは
そもそもハンドレンジとは、アクションから予想できるスターティングハンドのことです。
そして、ポジションごとのハンドレンジを表にしたものをハンドレンジ表と呼びます。
また、ハンドレンジ表を利用することで、自分にとっての最適なアクションを選択することも可能です。
中級者から上級者は、ポジションごとのハンドレンジをある程度覚えており、それを元に相手のハンドを推測しているのです。
「強いハンドがきたのにみんな降りてしまう」
「勝てると思ったのに相手の方が強いハンドだった」
上記のような経験はありませんか?
それはあなたのハンドが読まれているからかもしれません。
より高度な読み合い、騙し合いをするためにハンドレンジは覚えておきましょう。
オープンレイズをする際に意識すべき2つのこと
オープンレイズとは、最初にレイズをすることを指します。
本章では、オープンレイズをする際のレイズ額やポイントを解説します。
適切なオープンレイズ額は3BB!
ポーカーでオープンレイズをする際の適切なレイズ額は2.5BBから4BBまでとされています。
ポジションやハンドによって、弱めにレイズしたり強めにレイズしたりと使い分け、ポットを奪いにいくことも可能です。
強いハンドだから多めにレイズなど、ハンドの強さやポジションでレイズ額を使い分けるのは、相手にハンドを読まれやすくなるので注意しましょう。
状況や相手のプレイスタイルに合わせたり、ハンドレンジから予測しづらい様にレイズ額を調整できれば一番良いですが、ポーカーを始めたばかりで自信がないといった方は、3BBでオープンレイズしていれば間違いありません。
リンパ―がいる場合はレイズ額を上げよう!
オープンレイズというのは、プリフロップで前にレイズをした人がいない場合に自分が初めてレイズをすることを指しますが、リンプイン(BBにコールをすること)をされた後にオープンをしていいのか迷うことがあります。
テキサスホールデムでは、リンプインというアクションは初心者が行う弱い主張とされており、基本的に悪手と言われています。
よってリンプインをしているプレイヤーが前にいる場合は、その人がコールした1BB分をオープンのレイズ額に足しましょう。
3BBオープンの予定でリンプインが前に一人いた場合は4BBオープンをしていきましょう。(リンプインが2人いた場合は5BBオープン)
リンプインはルーズなプレイヤーに多いアクションなので、4BBや5BBのオープンにもついてきやすく、期待値も高くなります。
しかし、例外として意図的に罠をかけようとAAやKKでリンプインをするプレイヤーもいるので相手のプレイスタイルをしっかりと観察しておきましょう。
ポジションごとのオープンレンジ表一覧!
ポーカーではGTOという”どんな上手い人相手にも絶対搾取されない戦略”が存在します。
その戦略をもとに大体のオープンレイズのレンジが決められており、理論上では100%GTO推奨のレンジを守り、フロップ以降も正しいプレイをすればほぼ負けません。(世界のトッププロ相手でも)
大抵のポーカープレイヤーは、このオーブンレンジを基準に自分のレンジを構築しており、ポーカーをプレイするうえで最初に勉強するべき重要な要素の一つとなっています。
もちろんオープンレンジはポジションごとに変わるので、本章ではポジションごとによるオーブンレンジ表を紹介します。
また、ポジションごとにレンジが変わる仕組みがわからない方や、ポジションの優位性を学びたい方は、以下の記事にて詳しく解説しているのでご覧ください!
UTGのオーブンレンジ表
UTGは一番不利なポジションのため、基本的にレンジは狭くオープンしていきましょう。
タイトにプレイする場合は、表の青い部分でオープンする様にしてください。
HJのオーブンレンジ表
HJはUTGのレンジとほぼ一緒ですが、少しレンジが広がっています。
初心者の間はUTGと同じレンジでオープしても良いでしょう。
COのオーブンレンジ表
COは比較的有利なポジションとなり、ハンドレンジが広がってきます。
スーテッドコネクターもレンジに含まれてくるので、ブラフが仕掛けやすくなり戦術の選択肢が増えてきました。
BTNのオーブンレンジ表
BTNは最強のポジションなので、UTGやHJに比べかなりレンジが広がります。
Kxスーテッドが全て、QxスーテッドがQ5s+になり、スーテッドギャッパーも含まれ、AxオフスーテッドがA4o+までになっています。
SBのオーブンレンジ表
SBはブラインドの半分をポットに投じているため、広いハンドでコールやレイズが可能になります。
ブラインドヘッズ(BBvsSB)は難しいと言われているので、覚えるまでは上記画像を見てオープンしていきましょう。
スーテッドはほぼすべて参加できます。
また、強いハンドを敢えてコールに回すことで罠に仕掛けることも推奨されています。
BBのオーブンレンジ表
BBは最後なので、オーブンレンジはありません!
しかし、リンプで回ったときは素直にチェックをして、フリーカードを貰いましょう!(ミドルポケット以上や、ランクの高いハンドは依然としてオープン可)
ポジションごとのコールレンジ表一覧
オープンレンジ表以外にも、自分より前にオープンしているプレイヤーがいた場合に使えるコールレンジ表があります。
コールレンジは、相手のプレイスタイルによって曖昧になる部分があるため、参考程度に覚えておくと良いでしょう。
アーリーポジションがオープンした場合
アーリーポジションのプレイヤーがオープンした場合、基本的には強いハンドを持っていると思った方が良いでしょう。
まともに戦えるのは、ほぼBBのみとなります。
MPのハンドレンジ
アーリーポジションのオープンでは、かなり狭い範囲のレンジとなります。
3ベットがいた場合、QQ以上のハンド以外はフォールドが良いでしょう。
COのハンドレンジ
オープンに対してのレンジは少し広がりますが、基本的にMPの時と大差はありません。
BTNのハンドレンジ
有利なポジションであるにも関わらず、アーリーポジションからのオープンにはタイトにならざるを得ません。
JJ以上ならコールすることができますが、ポットが大きい時は慎重に考えましょう。
SBのハンドレンジ
半分のブラインドを支払っているにも関わらず、ほとんどのハンドでフォールドを選択することになります。
フロップ以降は余計に不利な展開になりやすいので、初心者のうちは勝負することは控えておくほうが良いでしょう。
BBのハンドレンジ
ブラインドを支払っているので、ハンドレンジが格段に広くなります。
オープンレイズが2BB以下なら、コールしてフロップを見にいくと良いでしょう。
COがオープンした場合
COのオープンでは、ルーズなプレイヤーがオープンレイズを仕掛けてくることが増えます。
相手のプレイスタイルがタイトなのかルーズなのか見極めることで、レンジ表よりも広いレンジをとることも可能です。
BTNのハンドレンジ
BTNが最も有利なポジションであることは、ポーカープレイヤーなら皆知っています。
ルーズなプレイヤーならスチールを仕掛けにきている可能性もありますが、無理に勝負することは控えた方が良さそうです。
SBのハンドレンジ
レンジ表では、オープンが弱めだった場合のみ勝負できるレンジは広くなります。
QQ以上のハンドであれば、強めにレイズする方が相手を下ろしやすいかもしれません。
BBのハンドレンジ
オープンが弱かった場合は、4以上のスーテッドでコールができます。
相手のオープンの額、自身のスタックを考えて勝負していきましょう。
BTNがオープンした場合
BTNはポジションが強いため、ブラフやスチールを行うプレイヤーが多くなります。
一概に弱いハンドでオープンしているとは限りませんが、ポーカーをはじめたての初心の多くはオープンしてくるでしょう。
SBのハンドレンジ
JJ以上のハンドは強気でレイズをしても大丈夫です。
フロップ以降のアクションに注目して、ブラフかどうかを見分けられると後の勝負を有利に進められるでしょう。
BBのハンドレンジ
ほぼ全てのハンドがコール可能です。
しかし、3ベットや4ベットがあった場合は、AJやKQでもフォールドが推奨となっています。
SBがオープンした場合
SBはフロップ以降は不利になるので、タイトなプレイヤーはオープンしてこないでしょう。
ルーズなプレイヤーの場合はオープンハンドのレンジが広い分、ハンドを読みにくくなりますがレイズが弱ければフロップを見にいくことが可能です。
BBのハンドレンジ
弱いオープンにはほぼコールでフロップを見にいきましょう。
SBではタイトなプレイヤーなら降りていることが多いので、相手のプレイスタイルを見抜くヒントにもなるのではないでしょうか。
コールレンジではドミネイトされないように注意
コールレンジはオーブンレンジと根本的に違い、投機的ハンドや比較的下のポケットなどが好ましいです。
なぜかというと、ドミネイトされていると高い確率で負けることになるからです。
コールレンジを守らないでチップを失う例↓
MPでA7o持っていたときに、UTGからのオープンにコールをしたとします。(普通はできません)
「やったAヒットだ!」と思いましたが、UTGのプレイヤーはポットベットをしてきました。
Aがヒットしているため強気にコール。
ラグでしたが、相手はまたもやポットベット。
「どうせブラフだ!もちろんコール!」とコールしました。
またもやお互いのカードが進展していなさそうですが、相手はオールインしてきました。
「ブラフや!ラッキー!」とコールすると、
以上の例のように、ドミネイトされているハンドは非常にプレイが難しくなってしまいます。
コールレンジを守っていればこんなことにはなっていませんでしたね!
最初のうちは独自のレンジを構築しつつもしっかりとドミネイトされにくいハンドでコールしていきましょう。
予想を外せ!読まれにくいレンジの構築方法
どのプレイヤーも独自のレンジを用いてポーカーをプレイしています。
プレイヤーによっては、ポケットを77以上からしか参加しないと決めている非常にタイトな人もいれば、ティルト(負け続きでプレイが乱れること)している初心者の方は72oでもフロップを見に行こうと参加するかもしれません。
しかし、重要なのは相手にハンドを読まれないことです。
自身のハンドを見誤ってもらえれば、たくさんのチップを賭けてくれますし、ブラフにも簡単に降りてくれます。
そこで本章では、読まれないレンジを構築するためにできることを2つ紹介します。
レンジを単純化しない
自分である程度レンジを構築していくと、「この場面でこのポジションでこのハンドだから○倍にレイズ」や「このハンドでその額はコールできないからフォールド」など機械的になってしまうことがあります。
しかし、そのように単純化してしまうと同卓しているプレイヤーにハンドを読まれてバリューが取れなくなったり、ブラフが利かなくなるでしょう。
なので、「このハンドはこの場面ではレイズもコールもアリだな、今回はレイズ」や「このハンドは10回に1回は3betを打とう」など、自分のハンドレンジ読まれにくくすることが大切です。
状況によってはレンジ外の行動をする
ポーカーでは状況によってセオリー通りのプレイから離れてみることで、大きい利益を得ることができます。
実際に私がレンジ外の行動をされてチップを失った例を紹介します。
フロップには
そして相手はポットの半分をベット。ここはスロープレイを選択してコール。
すると相手はスナップでオールイン。ここで、相手はJJかAxのクラブスーテッドと読み、スナップコール。
まさかストレートをツモッていたとは思いもしませんでした。
上記のような35oで3betするのは基本悪手ですが、一度ショーダウンしてしまえば、次からAAで3betをしても相手はあなたのことを信じずにたくさんチップを出してくれる可能性が上がります。
このように、たまにはレンジ外の行動をすることで、主張できるレンジが増えたり、バリューベットにもコールしてもらえることが増えます。
しかし、高頻度でレンジ外の行動をしていると逆に読まれやすくなるので、基本はレンジを守りつつ、たまにレンジ外の行動をしてみましょう!
まとめ
ポーカーのハンドレンジを解説してきましたが、オープンレンジやコールレンジはあくまで基準なので、自分なりにプレイ方法が固まってきたら独自のレンジを用いて相手を混乱させていきましょう!
冒頭でも触れた通り、レンジの概念を知らないといつまでたっても勝つことが難しくなります。
時には、「これブラフだろうな、でもフロップは相手のレンジにものすごく合ってるしな」という場面が訪れます。
しかし、無理にコールはせずにポットを譲ってしまいましょう。
ポーカーはハンドではなく、レンジでプレイしていくことが大切です。