ポーカーのブラフ | 駆け引きで勝率を上げるためのコツ
ポーカーは相手プレイヤーとの駆け引きが楽しめるカジノゲームのひとつです。
ポーカーの駆け引きに勝つために最重要なアクションが「ブラフ」です。
本記事では「自分のハンドが弱いときに他のプレイヤーをフォールドさせる方法」「ブラフの適切なタイミングと頻度」など、ポーカーの駆け引きにおいて重要な要素を解説します。
ポーカーで長期的に勝つコツは、ブラフを上手く利用して相手を降ろしたり、自分のハンドの強さやベットのクセを推測されないように立ち回ることです。
ポーカーの駆け引きにおいて重要な戦略とコツをしっかりと理解したうえで、実践に応用してみましょう。
ポーカーの駆け引きで重要な要素とは?
テキサスホールデムポーカーは他のプレイヤーとの心理戦が取りあげられ、駆け引きの要素が強いと紹介されることが多いギャンブルです。
そのポーカーの駆け引きのなかでも、重要な要素とは次の2つです。
- ブラフを理解する
- ハンドレンジが読まれにくいプレースタイル
- ポーカーフェイスで心理を読ませない
なぜ駆け引きにおいてブラフを理解するのが重要なのか、ハンドレンジが読まれにくいプレースタイルが必要なのか、そしてポーカーフェイスの効果を解説します。
ポーカーの駆け引きで最重要なのはブラフ
ポーカーの駆け引きで最重要なのはブラフです。
もし、プレイヤーが強いハンドだけでプレイし、弱いハンドで必ずフォールドする戦略をとっている場合、相手に戦略が読まれやすく簡単に下りられてしまいます。
自分のハンドレンジに対して効果的にブラフを混ぜることにより、自分の戦略が読まれづらくなり結果としてポットを獲得できるチャンスや相手の強いハンドをフォールドさせるチャンスが増えることになります。
ポーカーで勝ち続けているプレイヤーはプロはブラフを上手く織り交ぜて駆け引きを繰り返し、勝つためのテクニックとして使っています。
ハンドの強さが読まれにくいプレースタイルを徹底する
ブラフもハンドの強さを読まれにくくするためのテクニックですが、同じテーブルで同じプレイヤーとゲームをし続けていると、プレースタイルがわかってきます。
そのため、どのハンドレンジでブラフを打ってくるのか、長考のときのクセなどがお互いになんとなくわかるわけです。
ポーカー(特にテキサスホールデム)は対人で行うゲームです。
このような対プレイヤーのゲームで勝率を上げるためのコツは、各プレイヤーのプレイスタイルを把握することが挙げられます。
ポーカーはプレイヤーによってどのような戦略で勝負するのか、ベット額の幅はどれくらいなのか等スタイルが異なります。
例えば、勝つ確率が非常に高い時にしか勝負に参加しないタイトなプレイヤーもいますし、弱いハンドでもブラフをかけてアグレッシブに参加するプレイヤーもいます。
対戦相手のプレイスタイルやクセに合わせてこちらも戦略を変える必要があります。
相手プレイヤーがどのような戦略で立ち回っているのかを把握しながらプレイするのが、ポーカーの勝率を上げるためのコツのひとつです。
逆に言うと、自分がどのような戦略で立ち回っているのか把握されないようにプレイするのが、ポーカーでの駆け引きのコツです。
ポーカーフェイスで心理状況を読ませない
ポーカーでは「ポーカーフェイス」という単語もあるように、感情を見せないことで自分のハンドの強さを悟らせない心理的方法があります。
勝てそうなときに焦ったりしないよう、常に淡々と冷静にプレイするのが重要なコツです。
先述した通り、ポーカーは心理戦のゲームであるため、駆け引きにおいてはポーカーフェイスを徹底して相手に感情や考えを読み取られないことが大事です。
ポーカーフェイスを徹底するには普段から意識して感情が顔に出ないようにトレーニングしましょう。
ポーカーの駆け引きが上手くなるためにブラフを理解しよう
ブラフとは、自分のハンドが弱いときに他のプレイヤーをフォールドさせるための方法であり、ポーカーで勝つための駆け引きの1つです。
ブラフを含めた駆け引きがうまいほど、ポーカーを有利にプレイすることができます。ここでは、ブラフの目的、種類、効果的なタイミングや活用方法などについて解説します。
テキサスホールデムで長期的に勝つコツは、ブラフを上手く利用して相手を降ろしたり、自分のハンドやクセを推測されないように立ち回ることです。
ここからは、
- ブラフが効果的なタイミング
- ブラフを使う具体的なシチュエーション
- ブラフの成功確率を上げるための方法
- ブラフキャッチのタイミング
を順に解説します。ポーカーの駆け引きにおいて重要ですのでブラフについて深く理解するようにしましょう。
ブラフが効果的なタイミング
まず、ブラフのタイミングとして重要なのは相手のハンドが強すぎないときです。
相手のハンドがナッツ(ボードで最強のハンド)の場合、どれだけ自分がブラフをしても相手はフォールドしないことが最適なアクションです。
相手のハンドが強すぎる場合、ブラフは全く効果的ではありません。
相手のベットサイズやポジションからハンドレンジを予想して、ナッツ級のハンドが入っていないことを確認してからブラフを打つことが重要です。
次に、ブラフのタイミングとして適切なのは、相手のバンクロールがポットに対して小さい割合でないことです。
もし、ポットサイズが50ドルで、相手のバンクロールが5ドルであるとしましょう。
このように、相手のバンクロールがポットに対して小さい時、相手はフォールドすることで期待値が悪くなってしまうケースがあります。
この場合、自分がどれほどブラフを打とうとも、相手がプレイに参加するメリットがあるわけです。
ブラフを打つ際には、相手のバンクロールがポットにコミットしていないかどうかを確認しましょう。
以上のタイミングで、ポーカーの駆け引きにおいてブラフを利用することを考えてみてもよいでしょう。
ブラフを使う具体的なシチュエーション
さて、ブラフを使う具体的なシチュエーションはどのようなものがあるのでしょうか。ポーカーの駆け引きの参考にしましょう。
ポーカーでブラフをすることのメリットは、基本的には次の2つです。
- 相手に自分のハンドレンジが読まれにくくなる
- 強いハンドでなくても相手をフォールドさせてポットを獲得できる
ポーカーでブラフを用いた駆け引きが効果的なシチュエーションについて、具体例を交えて解説します。
例1:フラッシュが完成しそうなケース
ターンで A♡ 4♧ T♡ 3♡ の場合にレイズを打つと、♡がハンドに2枚あると思わせられる。
例2:ボードにペアがあるケース
フロップで 3♡ 3♤ 8♡ の場合にレイズを打つと、スリーカードが完成したと思わせられる。
例3:ボードに連続したカードがあるケース
5♡ 6♤ 8♡
フロップでレイズを打つと、5-6-7-8-9 あるいは 4-5-6-7-8 のストレートが完成していると見せかけるブラフができる。
しかし、当然のように、これらのケースで相手のハンドレンジがブラフよりも強いケースがあります。
相手に役が完成していない・相手のハンドが弱いケースでは、これらのシチュエーションでブラフを打つことが効果的です。
単にブラフするのではなく、相手のプリフロップでのアクションやフロップ・ターンでの行動など全ての情報を精査し、駆け引きにおいて効果的なブラフを打つように心がけましょう。
ブラフの成功確率を上げるためには
もうひとつポーカーの駆け引きにおいてブラフで重要なのが、ブラフの成功確率を高めることです。
そのためには、相手からあまりブラフをしないプレイヤーだと思われる必要があります。
また、適切なブラフの頻度とは、ポットサイズに対して決まります。例えば、ポットの4分の1をベットするときは4回に1回勝つ必要があります。ポットに対して多くベットするときほど、勝率が高くなければいけません。
ブラフの頻度を高くしすぎてバレてしまうと、勝率が低くなってしまいブラフが効果的ではなくなります。
勝率がどれくらい必要なのかを考えてブラフでのベットサイズ・頻度を決めることを心がけましょう。
ブラフキャッチのタイミング
相手のブラフを利用することをポーカーの駆け引きでは「ブラフキャッチ」と呼びます。
駆け引きにおけるブラフキャッチのコツとしては、フォールドとどちらが得なのかを期待値ベースで考えることが重要です。
例えば、相手がフロップで1/3ポットをベットし30%の確率でブラフだというケースを考えましょう。
自分がコールした場合、期待値は次の通りです。
コールすると1+1/3ポット獲得でき、フォールドすると何も得られません。
期待値 = 30%×(4/3ポット) + 70%×0 = 0.4 となります。コールに必要なのは1/3=0.33ポットなので、比較するとコールした場合の期待値はプラスです。
シチュエーションにもよりますが、コールをした方が期待値が高い場合はブラフキャッチすべきです。
ポーカーの駆け引きが上手くなるために必要な知識
ポーカーの駆け引きにおいてブラフが最重要だという話を解説してきました。しかし、ブラフを用いた駆け引きは、ハンドの強さや役の確率などの基礎知識や相手のハンドレンジを読む技術があってこそ成り立つものです。
ここからはどのようなポーカーの基礎知識や技術を身に着ける必要があるのかについて順に紹介します。
ハンドの強さと役の成立確率を理解しよう
まず、初心者が必ず学習すべきなのが「ハンドの強さと役の成立確率」です。
ポーカーは52枚のトランプで行われるゲームですので、数学的にどれくらいの確率で勝てるのか・ハンドの期待値はどれくらいなのか等について計算することが可能です。
実戦で正確な勝率や期待値を出すことは難しいですが、ハンドの強さと役の成立確率をおおよそ理解しておくと、どの場面で勝負に参加すればよいのかの基準ができます。
駆け引きにおいても、このような数値がアクションの基準になることがほとんどです。
どの数値を理解したらよいのかわからないというプレイヤーには、まずはプリフロップのオープンレイズにおけるハンドレンジ表を見ることから始めるとよいでしょう。
相手のアクションからハンドの強さを推測しよう
また、上述のようなハンドの強さと役の確率を理解しておくと、勝負に参加した相手プレイヤーのアクションから、相手のハンドレンジや成立する可能性のある役と確率を把握できるようになります。
上手いプレイヤーのほとんどは、数学的に最適なアクションを自分の行動の基準として持っていることが多いです。
なぜなら、それから逸脱することが期待値のロスになると彼らは知っているからです。
相手も最適なアクションをとってきていると考えると、ベットサイズやアクションからおおよそのハンドレンジを見積ることが可能です。
自分のポーカーの記録を取って見直し反省しよう
ランドカジノでは難しいですが、特にオンラインポーカーでは過去に自分が参加したテーブルの履歴が見れる場合があります。
ポーカーが上手いプレイヤーは自分の過去の記録をとっており、
「なぜフォールドしたのか」
「なぜこのタイミングでレイズをしたのか」
「このプレイは適切だったのか」
など、自分のハンドにロジックを伴った説明をします。
ポーカーの駆け引きが強いプレイヤーはこのように記録を取りながら経験を積み、的確な根拠に基づいて次のプレイに繋げられるように反省をします。
ポーカーの駆け引きが上手くなりたければ、自分のプレイを記録するように心がけましょう。
数学的な理論やデータ分析について学ぼう
ポーカーで長期的に勝つコツは、数学的な知識を勉強することから逃げないことです。
世界のトッププレイヤーたちも必ずポーカーの確率の勉強をしています。
最新のポーカー理論を理解するには、確率論などの数学的な知識や、データ分析ツールを使えることが必須だといわれています。
特に、GTO戦略(ゲーム理論的最適戦略)が現代ポーカーの基礎であり、前提の理論となっています。
そして、オンラインポーカーの常勝プレイヤーやプロプレイヤーは、必ずと言っていいほどツールを使用しています。
ツールでは、様々なシチュエーションを再現して入力することで、最適なアクションやベット額を導出してくれる機能が備わっています。
有名なツールだと、人工知能によるPokerSnowieや、ゲーム理論を駆使してポーカーの最適な戦略を数学的に導出してくれるPioSolverなどが標準的です。
これらのツールを使わなくても、経験を積めば上手くなれるのではないか?と考える人もいるでしょう。
しかし、ほぼすべてのプロプレイヤーがGTO戦略を学習して理解していることを考慮すると、ツールや数学の理論を勉強しないのはナンセンスです。
少々高価ですが、本気でポーカーが上達したいならこれらのツールの利用は必要不可欠でしょう。
以上が、ポーカーの駆け引きが上達するための方針です。
ポーカーの駆け引きまとめ
本記事では、ポーカー(テキサスホールデム)における駆け引きにおいて重要な要素を解説しました。
ポーカーの駆け引きでは、
- ブラフを理解する
- ハンドレンジが読まれにくいプレースタイル
が特に重要です。
しかし、テキサスホールデムポーカーは他のプレイヤーとの心理戦であることの他にも、アクションの意味について正確に理解することや役の成立確率の知識などのプレイヤースキルが勝敗に大きく影響します。
駆け引きが上手くなるためにも、ポーカーの理論や数学について勉強を怠らないように心がけましょう。
当サイトでは、その他にもポーカーの攻略・解説記事をアップロードしており、今後も複数追加予定です。
ポーカー実践の参考になれば幸いです。