若干ややこしく感じるブックメーカーの賭け方、「ハンディキャップ」。
しかし、覚えてしまえばハンディキャップは大きく稼げる賭け方です。
それぞれわかりやすく解説していきます。
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目次
ブックメーカーのハンディキャップの基本的なルール
ハンディキャップとは、対戦チーム（選手）の得点や獲得セット数、ポイントなどにプラス・マイナスの数値を加えて試合結果を予想する賭け方です。
例えば圧倒的な実力差のあるチームの試合では、強いチームにかけてもオッズは低く、弱いチームのオッズは高くても勝つのは難しいと考えられます。
しかし、強いチームの得点数にマイナスハンデをつけることによって、マネーライン（勝敗）より高いオッズへ賭けることが可能になります。
逆に、弱いチームにプラスハンデをつけると、「試合には負けたけどハンデを足すと相手チームの得点を上回った」ということも起こります。
このように、ブックメーカーでは得点数、獲得セット数、コーナーキックの本数などへハンディキャップをつけることによって、多彩な賭けを提供しているのです。
ハンディキャップの種類は全部で2種類！
- アジアンハンディキャップ（Asian Handicap、AH）
- ヨーロピアンハンデキャップ（European Handicap、EH）
それぞれ賭けの意味や計算方法が異なるので、順番に見ていきましょう。
アジアンハンディキャップ（Asian Handicap）
まずは、アジアンハンディキャップから解説します。
ブックメーカーのハンディキャップは、アジアンハンディキャップが使われることが圧倒的に多いので、しっかりと理解しましょう。
ちなみに、アジアンハンディキャップという名前は、インドネシアのギャンブルで使われていたことに由来しています。
大きな特徴は、勝ちと負けの2択で予想し引き分け（ドロー）という選択肢がない点です。
アジアンハンデでは、AとBにそれぞれプラスとマイナスのハンデをつけ、合計得点や獲得セット数、ポイント数などの試合結果を予想します。
ブックメーカーで人気の高いサッカー、テニス、野球の画像を使って見ていきましょう。
■サッカー
こちらは、サッカーのアジアンハンディキャップです。
まず、赤枠のリバプール+0.5に賭けた場合で考えてみましょう。
試合結果が引き分け（0-0、1-1など）の場合は、リバプールに0.5を足すと得点数が上回るので賭けが的中となります。
1点差以上で負けると（0-1、1-2など）、0.5を足してもマンチェスター・シティが上回るので不的中となります。
マンチェスターシティには-0.5のハンデがついているため、引き分けでは負け、1点差以上で勝てば的中となります。
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■テニス
こちらは、テニスのゲーム数ハンディキャップです。
赤枠で囲ったアンドレイ・ルブレフ選手に、-2.5のハンデキャップが付いています。
たとえば試合結果が、（6-4、6-4）だったとすると獲得ゲーム数は12対8。そこから-2.5を引くと9.5対8で上回るので的中となります。
極端な例だと、（6-0、6-7、6-7）で負けても獲得ゲーム数は18対14。そこから-2.5を引くと15.5対14となり、試合に負けても賭けは勝ちになります。
テニスは獲得ゲーム数を競うスポーツではありませんが、ブックメーカーでゲーム数のハンデを使うと違った楽しみ方ができます。
■野球
こちらは、野球のアジアンハンディキャップです。
野球ではハンディキャップを「ランライン（Run Line）」と表記するブックメーカーが多いので覚えておきましょう。
画像では、ドジャースに-1.5のハンデが付いているので2点差以上の勝利なら（2ー0、3ー1など）、1.5を引いても上回り的中となります。
1点差の勝利なら（1-0、2-1など）、1.5を引くと得点が下回るので不的中になります。
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アジアンハンディキャップで複数ラインがある場合
アジアンハンデキャップでは、複数のラインを予想する賭けもあります。
赤枠で囲った部分は、レアルマドリードの（-1.0、-1.5）となっていますね。
これは、賭け金の半分を-1.0、半分を-1.5にベットするという意味です。
100ドルずつの合計200ドルをベットした場合で考えてみましょう。
■2点差以上でレアルマドリードが勝った場合
2-0、3-1など2点差以上で勝った場合は、-1.0も-1.5も的中ですから、払戻金は
（100ｘ3.55）＋（100ｘ3.55）＝710ドルになります。
合計ベット額が200ドルなので、510ドルのプラスです。
■1点差でレアルマドリードが勝った場合
2-1、3-2など1点差で勝った場合は、-1.0は引き分け返金、-1.5は不的中ですから、払戻金は100ドルになります。
合計ベット額が200ドルなので、100ドルのマイナスです。
■引き分け、負けた場合
引き分け以下ですと、どちらも不的中なので賭け金は没収されます。
合計ベット額が200ドルなので、200ドルのマイナスです。
ハンディキャップ「0.25」や「0.75」の計算方法
（+0.75）、（+1.25）は何ぞや！
わかりにくすぎます（笑）
簡単にわかりやすく解説すると、0.75や1.25などの複雑な数字のハンデは2つの事象にベットします。
-0.75＝（-0.5,-1.0）
-0.25＝（-0.0,-0.5）
-1.25＝（-1.0,-1.5）
自動的にこうなります。
難しすぎるｗ
私も賭ける時によく混乱するのですが、1.25と1.75はキリの良い数字の間と覚えて賭けています。
このような表記のブックメーカーでアジアンハンディキャップ使う場合は、意味を間違えないように気を付けましょう！
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ヨーロピアンハンディキャップ（European Handicap）
次に、ヨーロピアンハンディキャップについて解説します。
ヨーロピアンハンディキャップは、3wayハンディキャップとも呼ばれる3択の賭け方で、アジアンハンディキャップとの大きな違いは、引き分けの選択肢がある点です。
早速、実際のオッズを見てみましょう。
こちらは、サッカーのドルトムント対マンチェスターシティの試合です。
赤枠で囲った部分をご覧ください。
アジアンハンディキャップでは選択肢が2つでしたが、ヨーロピアンハンデキャップでは引き分けが入るので、3つから賭けを選びます。
各試合結果と的中の賭けは以下になります。
- ドルトムントが1点差で勝つと、ドルトムントの-1を引いたら同点になりますから「同点」が的中になります。マンチェスターシティの+1から見ても同じです。
- ドルトムントが2点差以上が勝つと、-1を引いても上回るので「ドルトムント -1」が的中になります。
- 引き分けだった場合は、マンチェスターシティに+1を足すと上回るので「マンチェスターシティ +1」が的中になります。
意味が分かれば特に難しいことはありませんが、慣れるまでは少額ベットやシミュレーションに留めて、しっかりと理解してから使うようにしましょう。
ブックメーカーでハンディキャップを使うメリット
アジアンハンディキャップとヨーロピアンハンディキャップの意味や計算方法については、ご理解いただけたと思います。
ここでは、ブックメーカーでハンディキャップを使って賭けるメリットを解説します。
実力差のある試合でも高オッズを狙える
ハンディキャップのメリットは、実力差のある試合（格差試合とも言われます）でも高オッズを狙えるという点です。
こちらの画像をご覧ください。
サッカーのブンデスリーガ、バイエルン・ミュンヘン対SCフライブルクのマネーライン（勝敗）です。
バイエルンのホームで実力差もあるため、マネーラインのオッズは1.25と低く設定されています。
バイエルンに100ドルを賭けて的中しても、払戻金は125ドルですから物足りないと思う人が多そうですよね。
そこで、「もっと高オッズを狙いたい」という場合にハンディキャップを検討します。
アジアンハンデを見てみると、バイエルンの（-1.5,2.0）に1.870倍のオッズがついていました。
2点差をつければ賭け金の半分が的中、半分が返金です。
ここで「実力差から考えてバイエルンが2点差以上はつけるだろう」と予想すれば、ハンデに賭けるのも期待値が高そうです。
さらに、両チームの直近の成績、ホーム＆アウェイでの成績、怪我や出場停止選手などのデータも調べると、マネーラインよりも期待値の高いベットが可能になります。
自分のスタイルに合った賭け方を選べる
ハンデキャップの特徴は、自分に合った賭け方を選べるという点です。
こちらの画像をご覧ください。
サッカーのイングランドプレミアリーグ、リバプール対マンチェスターシティの試合です。
リバプールのホームですが、マンチェスターシティがフェイバイリット（格上）、リバプールがアンダードッグ（格下）となっています。
次にハンディキャップのラインを見てみましょう。
ブックメーカーでは、このようにハンデキャップのラインが複数用意されていることが多いです。
画像の場合で、代表的な考え方を2つあげてみます。
1．マンチェスターシティがアウェイだが、オッズも低いし最低でも引き分け以上持って行けると思うから、低オッズに高額ベットで手堅く儲けよう。
このように考えた場合、①のプラスハンデ（-1.0,+1.5）へ賭けます。
引き分けなら、ハンデを足すとマンチェスターシティが上回るので的中。1点差負けなら、+1.0が返金されるので、+1.5分は勝ちになります。
オッズは1.105ですが、低オッズ転がしが好きな人や、高額ベットできる鉄板試合を探している人におすすめの賭け方です。
2．リバプールがブックメーカー側から劣勢を予想されているけど、ホームだし勝ちそうな気がする。少額を高オッズにベットして勝負してみよう。
このように考えた場合、②の-1.0へ賭けます。1点差で勝てば返金、2点差以上で勝てば6.4倍という高配当を獲得できます。
6.4倍なので、たとえ負けても6回に1回勝てば収支はプラスです。
このように、自分のスタイルに合わせたラインを選べる点が、ハンデキャップのメリットといえます。
また、こうして色々と予想するのもブックメーカーの楽しさですし、スポーツベットのスキル向上にも役立ちます。
ブックメーカーでハンディキャップを使うデメリット
続いて、ブックメーカーでハンディキャップを使う場合のデメリットを解説します。
ハンデの意味を誤解する可能性がある
これまでは、事前ベット（試合前ベット）でハンディキャップに賭けるケースを紹介してきましたが、ハンデはライブベットにも出てきます。
ライブベットの場合は、事前ベットとシステムが若干異なるので注意してください。
画像ではアジアハンデキャップ（1-0）と表示されていますが、これはすでにCRフラメンゴが1ー0でリードしており、この場面からのハンディキャップを予想して賭けるという意味です。
事前ベットのように、0対0からのハンデという意味ではありません。
この仕組みを知らずに賭けると「予想が当たったはずなのにハズレ扱いになっている」と勘違いすることになりかねませんのでご注意ください。
勝敗予想が当たっても賭けが外れると悔しい
ハンディキャップでは、プラスとマイナスのハンデを加えて得点結果などを予想するため、賭けたチーム（選手）が試合に勝ったのに賭けはハズレということがあります。
もちろん、逆もありますから1回の勝ちや負けに一喜一憂せず、トータルでの収支プラスを目指しましょう。
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今回は、ブックメーカーの2種類のハンディキャップ（アジアンハンディキャップ、ヨーロピアンハンディキャップ）について、計算方法や賭けの意味、メリットとデメリットを解説してきました。
ハンディキャップを使いこなせるようになると、実力差のある試合や状況が動きにくい試合でも高オッズを狙えるようになるだけでなく、賭けの幅が広がります。
ブックメーカーに慣れてきて、マネーラインなどシンプルな賭けの勝率が安定してきたら、少しずつハンディキャップも取り入れてみると稼ぎやすくなります！
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