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UPDATE:2024.04.24
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ブックメーカーの違法性を日本の法律と弁護士の見解をもとに解説!

ブックメーカー基本情報
ishi
執筆者:前田修也

大学ではスポーツ科学を専攻。卒業後ヨーロッパへ渡り某ブックメーカーへ就職。約8年間働いた後、現在はオッズや試合予想について日々研究しながらライターとしても活動中。

ブックメーカーを日本国内から利用した場合、違法でなければ合法でもありません

日本国内で公営ギャンブル以外の賭博行為を行った場合、「賭博罪」が適用されるため違法です。

しかし、ブックメーカー自体は政府公認の元で合法に運営しています。

賭博罪が認められるのは「運営」と「プレイヤー」の両方が法を犯した場合。

ブックメーカーは合法に運営しているため、プレイヤーを処罰するのは極めて困難というのが現状です。

実際に今までにブックメーカー利用者が逮捕された事例はありません。

皆さんが安心してスポーツベッティングを楽しめるように、ギャンブル関連の法律に詳しい弁護士の見解を参考にブックメーカーの違法性について徹底解説していきます!



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目次

ブックメーカーの違法性について弁護士の意見から考察!

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ギャンブル関連の法律、「賭博罪」を専門とする津田弁護士の意見を元にブックメーカーの違法性について考察していきます!

「ブックメーカーが違法とされる可能性はある」とは言え…

Q.海外のブックメーカーに日本から参加するのは合法?

津田弁護士「刑法上は、犯罪を構成する事実の一部が日本で行われれば刑法が適用されます。したがって、日本から賭博に参加している以上、賭博罪(刑法185条)が適用される可能性があります。しかし、実は難しい論点があります」
引用:弁護士ドットコム

Q.難しい論点とは?

津田弁護士「賭博罪は、犯罪の性質上、必ず複数の人間が関わる『必要的共犯』とされ、胴元と参加者という向かいあう関係の者たちが共犯となることから『対向犯』と呼ばれています。ところが、胴元であるブックメーカーは合法なので処罰できません。対向犯の一方である胴元を処罰できないのに、もう一方である参加者のみを処罰できるのか、という問題があるのです」
引用:弁護士ドットコム

要約すると、賭博罪を適用させるには、胴元と参加者の両方を処罰しなければならない(片方だけを罪に問うことはできない)。

しかし、海外ブックメーカー(胴元)は合法で運営しているため処罰の対象にはならないので、利用者のみを罪に問うことが難しい。

「賭博罪は風紀を乱すものに対する罪」なので…

津田弁護士「自宅のパソコンからこっそり海外のブックメーカーを利用しても、逮捕される可能性は限りなくゼロに近いでしょう」
「賭博罪は風紀に対する罪とされています。その違法性の多寡は『公然性』の多寡に関わります。日本国が明治時代、刑法を作る際に参考にしたドイツ刑法では、非公然の単純賭博は不可罰でした。そして、日本でも明治23年の刑法草案段階では『公ノ場所』でされる賭博のみを処罰する案でした」
引用:弁護士ドットコム

要約すると、賭博罪は風紀を乱すものに対する罪なので、自宅のパソコンからこっそり海外のブックメーカーを利用しても逮捕される可能性は限りなくゼロに近い。

影響力のある人が公然の場でブックメーカーをプレイする様子を配信した場合は、おそらく逮捕されるでしょう。

結論

  • 利用者のみを罪に問うことは極めて難しい
  • 自宅のパソコンからプレイして逮捕される可能性はほぼゼロ

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【速報】自称Youtuberの男性(30)が逮捕された件について

2023/9/7(木)にオンラインカジノで賭博する様子を動画で生配信した事象Youtuberの男(30)歳が逮捕されました。

オンラインカジノで金を賭けたとして自称・YouTuberの男が逮捕されました。男は、賭博の様子を生配信していました。

逮捕されたのは、石川県金沢市の自称・YouTuber、宮田隆季容疑者(30)です。

宮田容疑者は去年9月から今年4月までの間、6回にわたってオンラインカジノサイトのスロットゲームで賭博をした疑いがもたれています。

警察によりますと、宮田容疑者は、YouTubeで賭博の様子を生配信することで報酬をもらっていました。

2019年11月頃から配信をしていたとみられ、あわせておよそ3000万円の報酬などを受け取っていたということです。

取り調べに対し、宮田容疑者は「弁護士と話すまでは何も答えられません」と供述しています。
引用:Yahooニュース

津田弁護士の見解にもあるように今回の逮捕事件は、影響力のある人が賭博行為を配信したため逮捕されたのではないかと考察します。

とは言え、今回の件はブックメーカーではなくオンラインカジノに関するものなので、心配する必要はなさそうです。

ブックメーカー利用者が逮捕されない理由

津田弁護士がブックメーカーの利用が「違法となる可能性もある」が、逮捕される可能性は極めてゼロに近い。

このように公言していた逮捕されない理由について考察しました。

理由①:利用者203万人を一斉に逮捕するとは考えにくい

衆議院の質問主意書にこのような主意が提出されました。

その①:国際カジノ研究所の独自アンケートによると、2020年から2021年の1年間での参加率が1.6%ということで、およそ203万人の方が使っているのではという推計がある。
 
その②:消費者庁の調査では、国民生活センターのデータベースによるオンラインカジノに関する相談件数が激増しており、初め数10件程度だったものが、この7、8年で500件近くにまで急増
引用:衆議院

両方ともブックメーカーではなく、オンラインカジノの利用者数を表したものですが、203万人以上の利用者全員を賭博罪として逮捕すれとなれば、大きなニュースになりそうです。

現実的ではありません。

そして何より、まず摘発が始まるのならブックメーカー利用者ではなくオンラインカジノ利用者です。

理由②:ブックメーカーと利用者の両方を摘発するのは極めて困難

現在の日本の法律「賭博罪」を適用してプレイヤーを逮捕するには、ブックメーカーで遊ぶ利用者と海外の運営を同時に現行犯で逮捕する必要があります

これは極めて困難。

海外のブックメーカー会社は海外の法律に則って、政府公認の元で合法に運営しています。

逮捕される理由がありません。

とは言え、今後の法改正次第では逮捕される場合もあるので注意が必要!

ブックメーカーの利用で逮捕される恐れがある3つのケース

グレーゾーンなので逮捕される心配はないと思っていても、場合によっては完全違法となることもあります。

  • 日本国内で運営されてるブックメーカーを利用した場合
  • ライセンスが無いブックメーカーで遊んだ場合
  • 闇カジ・インカジなどの違法賭博店から利用した場合

これらの場合は、逮捕されてしまう可能性が高いので注意が必要です。

具体的にどのような場合なのか、それぞれ詳しく解説していきます!

ケース①:日本国内で運営されているブックメーカーを利用した場合

ブックメーカーの運営元が日本の場合、賭博罪が適用されるため違法です。

そのようなブックメーカーの背景や情報を知らずにプレイしてしまうと逮捕される恐れがあるので、注意が必要です。

ケース②:ライセンスが無いブックメーカーで遊んだ場合

拠点が海外の合法地域にある場合でも、政府公認のライセンスがない場合は違法です。

対策として登録やプレイする前に、ライセンスの取得の有無を確認してから遊ぶ必要があります。

ライセンス状況を確認するのがめんどくさい方は、この記事が紹介するブックメーカーを利用するとよいでしょう!

当サイト「ドルスポ」が紹介するブックメーカーはどのサイトも安全に遊べるサイトだけをピックアップしていますので安心です。

ケース③:闇カジ・インカジなどの違法賭博店から利用した場合

ブックメーカー自体は合法に運営されていても、日本の違法賭博店からプレイしてしまった場合は違法です。

そのため、違法賭博店などの闇カジノ・インカジからブックメーカーをプレイした場合検挙されてしまう恐れがあります。

実際の検挙数はコチラ

  • 令和元年中「18件」
  • 令和2年中「16件」
  • 令和3年中「16件」

違法賭博店からプレイすると検挙されるだけでなく、イカサマやその他の事件に巻き込まれてしまう可能性が非常に高いので賭博店の利用はやめましょう。

仮に罪に問われてしまった場合はどうなる?

仮に罪に問われてしまった場合、単純賭博罪常習賭博罪のどちらかが適用されます。

刑法185条、刑法186条では以下の通り

(賭博)

第百八十五条 賭博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。

ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない。

(常習賭博及び賭博場開張等図利)

第百八十六条 常習として賭博をした者は、三年以下の懲役に処する。

引用元:刑法第185条刑法第186条

単純賭博罪:50万円以下の罰金または科料

単純賭博罪」は、1度でもブックメーカーやオンラインカジノで遊んでしまった場合に適応されます。

ブックメーカーやオンラインカジノ以外でも、公営ギャンブル以外の賭博行為が該当します。

50万円以下の罰金を科せられます。

常習賭博罪:3年以下の懲役

「常習賭博罪」は、常習的に賭博を行っていると判断された場合に適応されます。

頻繁にブックメーカーやオンラインカジノで遊んでいる方は常習賭博罪となる場合があるので注意です。

3年以下の懲役です。

ブックメーカーの利用者が罪に問われた判例はまだない

単純賭博罪と常習賭博罪の罪に問われてしまった場合について記述しましたが、ブックメーカー利用者が逮捕されたという判例はまだないのも事実です。

Q.賭博罪を適用させるには、胴元と利用者の両方を処罰しないといけないが、片方だけははたして可能なのか?

津田弁護士「この点について、まだ判例はありません。したがって、現状での回答としては『違法となる可能性がある』ということになります」
引用:弁護士ドットコム

オンラインカジノ利用者が摘発!?事件の真相

摘発事件の真相

ブックメーカーではないものの、過去に「オンラインカジノ」をプレイしていて日本人が検挙されてしまった事件がありました。

  • 何故検挙されてしまったのか
  • 検挙されて最終的にどうなったのか

それぞれを踏まえて事件の真相について考察します!

京都府警が日本人3人を摘発!事件の詳細について

2016年、イギリスで認可を受けていたスマートライブカジノと呼ばれるオンラインカジノを利用していた3人の日本人が京都府警に検挙されました。

通称「スマートライブカジノ事件」。

自宅のパソコンから無店舗型のインターネットカジノで賭博をしたとして、京都府警は10日、賭博の疑いでコンピューター部品製造会社経営の男(65)ら埼玉県と大阪府の利用者の男3人を逮捕した。府警によると、無店舗型のネットカジノの利用者の逮捕は初めて。カジノサイトは拠点が英国とみられるが、日本人がディーラーで、日本時間の夕方から深夜に開かれており、日本国内の客に向けた違法賭博と判断し、客の立件に踏み切った。
引用:産経フォト

スマートライブカジノ事件は裁判の結果「不起訴処分」

最終的には3人とも裁判の結果、不起訴処分となり逮捕されることはありませんでした

しかしこのような事件があったのも事実です。

今回不起訴処分となった1番の理由は日本の「賭博罪」を適用してプレイヤーを逮捕するには、運営者とプレイヤーを同時に現行犯で逮捕する必要があります。

そのため、海外にいる運営者と日本にいるプレイヤーを同時に現行犯で逮捕することが今回の事件で3人の日本人を摘発するための条件でした。

弁護を担当した、津田岳宏弁護士によると

“本来であれば罪が重いはずの運営側(オンラインカジノ側)を処罰せず、罪が軽い方の
参加者のみを処罰の対象とするのは妥当性がない”

という主張が今回の事件では不起訴に繋がったと言われております。

今回の事件はこの記事の最初に解説した、逮捕できる条件としての「運営とプレイヤーの両者を現行犯で逮捕しなければいけない」が該当したので逮捕できなかった良い例です。

ブックメーカーを安全に遊ぶために気を付けたい4つのポイント

ブックメーカーを安全に遊ぶために気を付けたい4つのポイントはコチラ!

  • 海外を拠点として運営しているサイトで遊ぶ
  • ライセンスの有無を確認する
  • 実際にプレイヤーの口コミを確認する
  • ブックメーカーは税金の確定申告が必要

違法性以外にも気を付けたいポイントがありますので、それぞれ詳しく解説していきます!

ポイント①:海外を拠点として運営しているサイトで遊ぶ

違法性もなければ合法性もないグレーゾーンとしてスポーツベットが楽しめる状況は、ブックメーカーの運営会社の拠点が海外の合法地域にある場合に限ります

日本国内で運営しているブックメーカーは100%違法なので利用しないようにしましょう!

ポイント②:ライセンスの有無を確認する

海外のブックメーカー・オンラインカジノ合法国が発行するラインセンスは以下の通り!

・イギリス
・マルタ共和国(EU加盟国)
・ジブラルタル(イギリス領)
・マン島(英国王室属領)
・キュラソー(オランダ領)
・フィリピン
・カナワケ(カナダ)

上記のライセンスを所有するブックメーカーは安心して利用できます。

当サイト「ドルスポ」で紹介している厳選ブックメーカー9サイトがどのライセンスを所有しているのかわかりやすくまとめました!

ブックメーカー ライセンス
発行国
サイト
詳細
公式
サイト
スポーツベットアイオーのロゴ画像 キュラソー 詳細 登録
bet365のロゴ画像 ジブラルタル 詳細 登録
ウィリアムヒルのロゴ画像 マルタ共和国 詳細 登録
ピナクルのロゴ画像 キュラソー 詳細 登録
コニベットのロゴ画像 キュラソー 詳細 登録
20BETのロゴ画像 キュラソー 詳細 登録
BeeBetのロゴ画像 キュラソー 詳細 登録
Sbobetのロゴ画像 マン島 詳細 登録
dafabetのロゴ画像 フィリピン
共和国
詳細 登録

政府公認の元でブックメーカーが運営されているので安心してご利用いただけます!

▼安心して利用できるブックメーカー11選▼
安心して利用できるおすすめブックメーカー比較ランキング!

ポイント③:実際にプレイヤーの口コミを確認する

ブックメーカーで遊ぶ上で気を付けたいポイントは違法性だけではありません

実際のプレイヤーの口コミをSNSで確認すると、違法ではないものの出金が遅かったり、出金申請が通りにくいブックメーカーもあるようです。

出金申請が通ったとしても、書類の提出を求められたりで着金するまでにかなり時間がかかってしまうようです。

自分の目で口コミなどを確認してから使うのがベスト!

ポイント④:ブックメーカーは税金の確定申告が必須

ブックメーカーで得た利益には税金が発生します。

そして、年間50万円以上の利益がある場合には確定申告が必要です。

確定申告が必要な例
・年間で合計20万円をブックメーカーに入金して、100万円勝った場合。

この場合の利益は、100万円-20万円=80万円。

申告対象の50万円を利益がオーバーしているため、出金した場合は確定申告が必要です。

申告していないのが税務署にバレた場合、国税通則法という法律にのっとって「付帯税」などのペナルティーが課されます。

こんなペナルティーが課せられる

  • 過少申告加算税
  • 無申告加算税
  • 不納付加算税
  • 重加算税
  • 延滞税
  • 利子税

上記の付帯税が追加で徴収されるため注意が必要です。

▼ブックメーカーの税金について詳しく▼
税金がバレる前に!計算方法・確定申告の手順・税金対策を解説!

ブックメーカーの違法性に関するよくある質問

賭博はなぜ日本で違法なのか

賭博は、勤労その他正当な原因によることなく単なる偶然の事情によって財物を獲得しようと争うことになり、国民に対して「怠惰・浪費の弊風を生じさせ」、健康で文化的な社会の基礎をなす「勤労の美風を害する」ばかりでなく、極端な場合には「暴行、脅迫、殺傷、強窃盗その他の副次的な犯罪を誘発」または「国民経済の機能に重大な障害を与えるおそれ」すらあるとされています。

(最高裁判所大法廷昭和25年11月22日判決)。

要約すると、偶然の事情によってお金をを獲得しようとすることが原因で健康で文化的な社会を乱し、犯罪にも繋がる可能性があるからです。

賭け麻雀はいくらから捕まる?

1円でも賭けたら違法になります。

日本の刑法には賭博罪があり、賭博罪の解釈について最高裁判所は、金銭は少額であっても賭ければ賭博罪が成立する、と判示しています。

ギャンブルの定義は?

結果が偶然に左右されるゲームや競技等に対して、 金銭を賭ける行為のこと。

日本では、パチンコ、競馬、宝くじ等がギャンブル。

なぜ雀荘は摘発されないの?

警察が見逃しているからです。

全ての犯罪が捜査の対象となるかと言うとそうではなく、捜査についても起訴についても警察・検察には一定の裁量が与えられています。

ブックメーカーやオンラインカジノも同様に、日本人プレイヤーの数が膨大なので捜査の対象となることは極めて低いと言えるでしょう。

20BET、賭けリン、betwayは違法?

20BET(キュラソー政府公認)

上記3サイトに違法性はありません。

安心してご利用いただけます!

安全に遊べるブックメーカーはどこ?

安全に遊べるブックメーカの例として
・20BET
・Sportsbet.io(スポーツベットアイオー)
・ピナクル

などがあげられます。

もっと詳しく>ブックメーカーおすすめ比較ランキング11選!

まとめ

この記事ではブックメーカーの違法性を弁護士の見解を元に考察していきました。

グレーゾーンではあるものの、法律の観点から考えるとプレイヤーが逮捕される可能性は極めて低いです。

胴元が合法に運営している以上、現在の「賭博罪」は適用できません。

法改正が入るまではプレイしても問題はなさそうです。

ブックメーカー基本情報